この女性の状況を考えた場合、長居は無用と考えざる得なかった・・・十分危険な状況であった。
しかし・・・ここに居るものたちを浄化させなければ、大人しく帰してもらえそうにない事も、また事実だった。
どうすべきか・・・そう考えたときだった。
お堂の中から、私を呼ぶ気を感じた。
なんだ・・・この女性の気は・・・それも複数だ・・・
・・・ん?お堂からある方面に向かって道のようなものが伸びているぞ・・・
その先にあるものは・・・鳥居? 鳥居の先にあるものは・・・???
あの焼身自殺の家に向かって伸びている。
そうか・・・このお寺は、このお堂から鳥居を抜けて、参道に沿って霊道になっているんだ・・・やばい所だな・・・
だからこその被害か・・・そして死者の数か・・・
これは今ここに居る人たち・・・ましてここに住む人たちにストレートには伝えられない事だぞ・・・と思うほどのヘビーさであった。
すぐに切れてしまう鳥居に渡された締め縄
悩める人を、呼んでしまう境内
精神的な崩壊を生んでしまう・・・この霊道。
このお堂・・・の中か・・・
「木下さん・・・それからみなさん、このお堂から下がってください。そしてカメラはお堂を多めに写しておいてください。それからこのビデオも・・・お堂をお願いします。」
私はそう言ってビデオ撮影もお願いして、一人お堂に向かった。
続く