お堂の中に留まりながらも、外界に思いを伝える・・・多少厄介なタイプたちだ。
しかし・・・連れの女性に危険なるコンタクトを取ってきた以上危険であることは確かだった。
「○○○○ ○○○○」
お堂に扉の中に向かって、私の念気を送り込んだ。
それはイメージとしては 光 と思ってもらえればいいだろう・・・
真っ暗なお堂の中には居たたまれない光
「浄化されたし・・・留まる悲しき念強き霊たちよ・・・貴方達の本来の行き場所はここではない・・・今一度開きし天空天上の光を受け入れよ」
先ほどまで腐りかけた姿形だった霊たちが、人間だったころの面影を少しずつ取り戻しはじめた。
「さあ・・・心を取り戻し、今一度本来のあるべき姿に戻り、昇りなさい」
「あ・・・あり・・がと・・・う」
「苦しくない・・・辛くない・・・悲しくない・・・涙が出ない・・・ああ・・・」
その姿は次第に薄れ始めた・・・
その時だった!
一人の霊だけが薄まる姿から、次第にどす黒い姿形に戻った!
「私はいや!悔しい!そこをおどき!!」
そう言って私を押しのけ真っすぐに出て行った。
振り返った私が見たその先には、あの焼身自殺した家があった。
「やはり・・・あの人だけは、念が強すぎたか・・・」
振り返りじっとしている私に木下さんたちが話しかけてきた。
「井口先生!!大丈夫ですか?」
「うん・・・あの家の場所に向かおう」
私は家事のあった家を指差して言った。
続く