やはりあの火災のあった家に行かなければ何にも解決しなかったのだ。
他の3人の霊体たちが、せめて静かに成仏してくれた事が救いだった。
でも・・・そう考えると、いったあの廃寺の中にあの人たちの霊が捕らわれていたのは・・・はじまりはどこからだ?
うーん・・・この火災で亡くなった人からか?
それではまだ新しすぎる・・・
ではいったいどこがスタートなのだ?
まだあの廃寺の中にその理由があるのだろうか?
そう頭の中でめまぐるしく自問自答している間に例の鳥居の下に来た。
「ここにまっすぐつながっている霊道。そしてその先に目指す家がある・・・行ってみよう。皆さんは少し私から離れてついてきてください。」
「はい・・・先生・・・でもあの家は今は建て直して、その当時のころを忘れようとしていますから・・・その・・・」
「分っていますよ、木下さん。あくまでも隠密にやります。あの家にも行きませんし・・・安心してください。」
木下さんの言いたい事は分っていた。
田舎の町で、変な言動や動きは、後々木下さんに迷惑が掛かってしまうので、はじめから隠密行動のつもりだった。
また都合のいい事に目指す家は、今はコンビニになっていて、買い物客としてどうどうと家の敷地内に入れるので、好都合であったから、無理をしなくても良いのであった。
「木下さん・・・ひとつだけ質問していいですか?」
「はい・・・何でしょうか?」
「この家の住人は、その当時の住人ですよね?そのまま・・・」
「はい!○○さんという方の家のままです。でも・・・ひとつだけ変わった事があります・・・」
「なんですか?それは」
「はい・・・再婚されて、奥さんが一人新しく加わりました。」
「!!再婚・・・ですか?それでか・・」
死者が成仏できずに近くに居る。
しかしその家にはほかの女性が住みついた。
「危険だな・・・そして強い想念の訳が分かった」
続く