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きつね憑き 2

2007-11-01

その頃私はまだサラリーマンをしながらこの仕事をしていました。
その日も仕事から帰った私は、部屋で着替えをし、ソファーに腰を下しました。
それから一呼吸をついたかどうかの時に、家の電話が鳴ったのです?

時間は9時ころでした・・・
「はい・・・井口ですが?」
何気なく私は電話に出ました。すると・・

後で考えれば多少ドスの効いた声だったのですが、その時はただ低めの押し殺した声だなと思っただけでした。

「井口先生ですか?」
「はい・・・どちら様ですか?」
「先生はきつね憑きなども・・相談に乗っていただけるのでしょうか?」
「ええ・・・でも、名前を名乗ってもらえない人に、それ以上はお答えできませんね・・・」

私は少しむっとして、この失礼な電話の主に冷たく言い放った。

「これはこれは失礼いたしました・・・私の名前は河野と申します。」
「河野さん・・・ですか。」
「無礼な私にお怒りですか?申し訳ございません。お許しください。」
「いえ・・・機嫌は多少治りました。」
「やはりなかなか太い方だ・・・おっと失礼しました。」
「ところできつね憑きについてでしたね?」
「はい・・・実は私の知り合いの方が、どうも・・・そのきつね憑きと言うものになってしまいまして・・・手に負えなくなってしまった・・・のです。」
「きつね憑きになったとは、どなたが判断したのですか?」

「あはは・・・実はですね・・・先生で3人目なんですよ・・・霊の先生は。」
「その先生たちの判断ですか・・・ではその先生たちが手に負えなかったのでは、私の出る幕はありませんね。そこまで私は優秀ではありませんから・・・」

「そう言われると思いましたし、お聞きしていました・・・先生の性格を。」
「確かに私に電話をしてきたと言う事は、私をどなたかに聞いた訳ですよね・・・誰ですか?」
「・・・・・・」
「そうですか・・・では失礼します。これから食事ですから・・・」
「ちょっと待ってください!気が短いですね・・・本当に・・・」
「少し空腹なもので・・・」
「分りました・・・言います。阿黒臣従(アグロシンジュウ)先生と言う方です・・・」

「阿黒?・・・ああ・・知っています。阿黒さんが私を?でも阿黒さんは確か・・・普通の人は見ていないはずでは・・・」

「はい・・・ですから私はその普通の仕事の人種ではないのです。」
「と言いますと・・・そうですか・・じゃあ 明日でもお話を聞きましょう。」
私は一旦話を切り上げようとした。すると
「いえ・・・そうおっしゃると思いましたから、もうお迎えに来てしまいました。」

「えっ?来た・・・ここに?」
「はい・・・窓から下を見てください。私が手を振っていますから・・・」
私は慌てて窓を勢いよく開けて

そこには上を見上げながら携帯を片手にしている男が立っていた。
「なるほど・・・だから私の帰宅に合わせて電話が鳴ったわけだ・・・」
「申し訳ございません・・・」
「と言う事は・・・今から?ですか」
「はい!そのつもりでこんなご無礼をしてしまいました・・・お許しください。」               続く

Posted by kiyoman 00:57:10 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

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