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きつね憑き 6

2007-11-04

広めの庭に私の乗ったベンツが止められた。
すでにその庭には2台に車が止まっていた。

どちらも高級外車で、このような場にはいかにも・・・という感じがして、背筋が違う意味でピンとしてしまった。

どうも気持ちが弱いな・・・自分は と改めて思った。

「さあ・・・井口先生こちらです。」
夜だと言うのに、ライトの明るさでナイター球場のようだった。

「先客が?」
「はい!阿黒先生が、井口先生がお受けして下さったと伝えたら、吹っ飛んで来たようです。あともう一方は親父さんの父上です。」

「お爺さんですか?この家のお爺さんと言う事は?」
「いえいえ・・・まったく違う職業ですからご安心を・・・」笑

この場合の全く違う仕事と聞いても、安心できるほど私も馬鹿ではない。

この高級外車を見ただけでも、とても私の知っている普通の人ではないと思うからである。
しかし考えても仕方のない事だったから、家に入るしかなかった。

「井口先生がお見えになりました!!」
玄関で大きな声で河野さんは言った。

「あの・・・あまり大きな声で私の名前を言わないでください。影の存在ですから・・・」
私は少し困り気味に釘をさした。

「これは失礼しました・・・確かにあの声では外まで聞こえてしまいますね・・・あははは・・・」
この男は豪快な性格なのだろう・・・
どこか憎めない・・・しかしその眼は、物凄く鋭く、抜け目ない眼をしている。

すぐに奥の方から複数の足音がした。
若い男数人と、和服姿の女性が現れた。
「こちらが井口先生です。」
河野さんが和服の女性に紹介した。

「これはこれは・・・ご無理を申しあげてしまいまして・・・お待ちしておりました。」
丁重な挨拶をしてくるあたり、お母さんかと思った。
「さあ・・・こちらです。」
そう案内されたのは、長い廊下の先の和室の部屋であった。

そこには2人の恰幅のいい男の人が座っていた。
一人は着物を着た男で、私の顔みしりの 阿黒臣従 霊能者先生

もう一人はさっき説明を受けた、この家のお爺さんだろう・・・
黒のスーツを着た、75・6歳くらいの白髪目立つ男性だった。

「井口先生!お久しぶりです・・・」
そう言ってすぐに立ち上がったのは阿黒先生だった。

「驚くパターンのお出迎えでしたが、観念して拉致されました。」
私はそう言って笑いながら答えた。

もう一人の男性が立ち上がりながら名刺を差し出してきた。
「この度は失礼を承知のご無礼を、申し訳ございません。私の孫の事で・・・私はこう言うものです・・・」

名刺を受取り、その名刺に目を落とした私は驚いた・・・
               続く

Posted by kiyoman 19:10:17 │Comments(2)TrackBack(0)

Posted by 井口です at 2007-11-06 22:39:06

ヒデさん ありがとう。
確かにご指摘の通り、龍門くんの時も、皆さんに興味を持っていただきましたね。
今回の阿黒氏は、どのような役割をするのでしょうか?
楽しみに・・・笑

Posted by ヒデ at 2007-11-05 22:39:11

いつも楽しく読ませていただいております。
以前、”霊能者の龍門”が出たブログと今回の”狐”の
内容は特に面白いです。
やはりライバルがいると、井口先生の凄さがじかに
伝わってきますし、面白いので
読んでいていつもの2倍以上ワクワクします。
仕事から帰ってきてブログを見るのが楽しみの一つになって
います。早く続きが読みたいです☆☆
みなさんも要チェックです!!
これからも読むの楽しみにしています(^^)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!
最近のマイブーム:もりそば・・・

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