きつね憑きでも二通りある・・・
ただの浮遊動物霊の場合は、低級霊として徐霊は容易だ。
こっくりさんなども、得てしてこの低級霊が絡む場合が多い。
それはきつねに関わらず・・・
しかしお稲荷さんの狐などは、神の卷属として、その力は相当なものであると同時に、徐霊したりしていいものではないのである。
そして重要な事は、そのお稲荷様が憑いたのであれば、相応の理由が有る筈だからである。
「これは話し合いの世界ですね・・・力技の世界ではありませんね。」
「何をおっしゃいますか・・・井口さんの最も得意とする分野ではありませんか・・・そこが私と違うところだ。私は力に頼ってしまい、最後の詰めが弱い・・・まあ だからしてこう言う世界の、有無を言わせない世界の仕事専門なのかもしれませんがね・・・私が先生を呼ぶことを望んだ意味が分りましたか?」
「はい・・・十分わかりました。」
そう言って二人は笑った。
「あの・・・すみませんが・・・娘を・・・助けてあげてください。この通りです。」
先ほどの和服姿の女性が、深く腰を折ってお辞儀をしてきた。
おそらく業を煮やしたのだろう・・・
確かにこの状況で、この笑顔は不安を煽ったのであろう。
「失礼しました。急がねばならない所を・・・でも、きっかけが掴めそうです。任せてとまで大見えは切れませんが、やってみます。案内してください。」
そこにはざっと25・26人程いただろう。
私とともに一斉に移動する状況は異様であった。
私は案内される間、みなの腕を見た・・・
みんな腕に奇麗な絵が描かれていた。
改めて失敗できないなとのプレッシャーを感じた。
や・ば・い・・・と 汗
続く