きつねのすぐ横に立つ・・・
何故か物凄い熱気を感じる・・・
有り余るパワーが、少女の体に異常を来さないうちに、何とかしなければと、私は焦った。
通常・・・いろいろな動物憑きはある。
しかし、こっくりさんで言われる動物・・・たとえば狐の場合でも、そのレベルの低級霊であれば、これほど苦戦はしないのです。
それらの低級動物霊の場合は、ほとんど言葉だけの恐怖を与えて、喜ぶ程度なのです。
「殺すぞ」とか「死ぬぞ」とか「呪う」などの言葉を並べるだけで、実際に何かをすると言う事はほとんどありません。
また今回のように憑依したとしても、力自体はそれほど強くないので、苦戦はしません。
しかし・・・今回のようにお稲荷さんに住みつくきつねの場合は、それなりの力が備わっているのと、むげに扱えない難しさがあるのです。
すべてのきつね憑きが今回のような戦いになると言う事ではありませんので、ご安心ください。
ちょうどコメカミのあたりに手を添える。
右手のひらを開き、それを左手で支えるような形で・・・
「龍門さん!もう一音色拍子木を打ってください!!」
「はい!強く打ちます!!」
ガコーン・・・・・・・・・・・・・・・
一瞬お嬢さんの体がブレを起こした。
「出でよ!写し身の魂よ。この子の体から・・・ 汝の体は汝のもの・・・強く願いし本来の魂よ・・・取り戻せ本来の姿を・・・・破っ!」
「おお・・・ぶれが大きくなっていくぞ!」
「ここから出してからが大事ですよ!気を抜かないで。」
私は2人に緊張の持続を促した。
「さあ・・・出て来い!本来の姿を我々に見せてください。」
その瞬間だった!カクンとお嬢さんの体が崩れ落ちたのだ。
まるで中身が入っていないぬいぐるみのような感じで、クシャッとなった感じだ。
そして・・・・その横に身を構える白いおきつね様・・・
尻尾は2本・・・だった。
続く