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きつね憑き 17

2007-11-16

真っ白な2本のしっぽを揺らしたお狐様・・・

「うーん・・・何か気押されるな・・・」
私は思わず呟いてしまった。

「本当・・・綺麗だわ・・・」
龍門小百合さんも呟いた。

「おい!そんな事を言っている場合じゃないぞ!!しっかりせんか 2人とも!!!」

阿黒さんだけはまともだった。

「お前たち・・・この愚かなる失敬な者たちの見方をするか?」

驚くほどしっかりした、重い口調で語りかけてくる。

「確かにこの人間たちは失礼な事をしてしまったと思います・・・お怒りはごもっともです。しかし・・・ここまで貴方ほどのお稲荷様がしてはどうかと思います。」

私も静かにそれに答えた。

「私に意見をするか?」
かすかに2本の尾が膨れたように見えた。

「いあや・・・これは意見ではありません・・お願いです。許してあげていただく方法をお聞きしたい・・・」

「許すとな?・・・許す・・・とな?」
じっと私の目を見つめてくる・・・真っ白な眼差し。

その時だった!
3人の能力者が、全神経をお稲荷様に向けていて気がつかなかったが・・・

「す・・・すげえ・・・・・」
この場所には不釣り合いな声が聞こえた。

「本当だ・・・初めて見たぞ・・・俺にも見える・・・」

「いるんだ・・・本当にいるんだ・・」

私たち3人は同時に慌てて声の方に顔を向けた。

ドアの入り口に立つ3人の若者・・・

「クッ・・・何をしているんだ!」
私はこの予想外の乱入者に、集中力を解いてしまった。

それは阿黒さんと龍門小百合さんも同じだった・・・・・

結界が破れた・・・それだけだった・・・しかし、その意味は2度目が難しい事を知っている者たちにとって、絶望的な意味を持っていた。

「下がれ!!馬鹿者ども!!」
阿黒さんの怒号にも近い叫びが飛んだ。

このくらいのお稲荷様なれば、普通の人間にも見えてしまっていた事が災いした。
迂闊だった・・・・

我に帰る3人の若者たち・・・

それを見据える追うなり様の眼が、一瞬で真っ赤に変わるのを私は見た。

                続く    

Posted by kiyoman 00:47:20 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

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