「やり方を変えるだと?そんな気で何ができる・・・・」
稲荷は全く意に介さないようだった。
「一番最初に失礼な事をしたのは・・・この子たちだ。しかし もう良いだろう?とり憑いて、ここまでしたので十分じゃないのか?」
「十分じゃない・・・まだまだ足りん!無礼を働いた3人を、我らが社に呼び寄せ、償いをさせるまでは・・・」
「償い?どんな償いがあるのか?」
ここは気迫の勝負だった。
吹き付ける見えない風圧を感じつつ・・・
「ええい!面倒な人間よ。なぜ貴様にそこまで説明をしなければいけない!下がれ下がれ!!」
この時私はズボンのポケットに入れてきた、小さな・・・本当に小さなどこにでも売っているような数珠を出した。
それを右手に握りしめた。
稲荷の気が先ほどと同じように膨れ上がってきた。
2本の尾もまた・・・・
足元にはまだお嬢さんが横たわり、危険な状況は変わりない・・・
私は一気に稲荷との距離を詰めた。
真正面に出たのがかえって意表をついたのであろう・・・
稲荷の気が乱れた。
「お前は神ではない・・・ましてや神の卷属などでもない!ただの白狐だ!」
「なにお?きさま・・・・」
この時私も感じた・・・自分の額が熱いのを・・・・眉間の真ん中だ。
下腹を通り、みぞおちを通り、喉元を通り、いま眉間にエネルギーが流れ込むのを感じた。
これがチャクラだろう・・・
生涯で、2度目のチャクラの稼働だったであろう。
頭頂のチャクラが最高だとして、私の力はそのまだ一歩手前だったであろう。
しかし・・・これで十分だ。
眉間の輝くをみて稲荷は・・・・
「お・おまえ・・・」
そう唸った。
続く