「こんな時間になってから勝負と言うのは、疲れるな・・・」
阿黒さんがボソッと小声で言った。
私は自分の手のひらを見つめていた。
その両掌に、念の籠った気を送ってみた。
まだエネルギーの補充が足りない。
額のチャクラが動いた後は、必ずこうなってします。
みなさんは漫画の世界と思うでしょうが、徳の高い僧侶などや、ヨガの達人などはこのチャクラを、もっとうまく使いこなすようだ。
下っ端らの丹田から背骨をとうして気を上げてくる。
私に場合はカラカラと歯車がきしむような音を立てながら回り始める・・・
しかし今は・・・掌の光が足りない。
「今回は阿黒さんが主役になるかも知れない・・・」
「おいおい!冗談じゃないぞ!!」
そういって私に背中に自分の両手を添えて、自分の気を送り始めた。
私の気を補充しようと必死のようだ。
しかし残念ながら気の質が違うため、あまり足しにはなっていなかった。
「準備できました。そう河野さんが伝えにきた。
「奥様・・・それから森野、宮下、友利の3人は奥さまを守りながら、お嬢さんを見ていてくれ・・・それ以外の奴らはこれから出張るぞ!!!」
河野さんがそう指示した時だった。
一つのドアが開いた「ガチャッ」
そこに立っていたのは、お嬢さんだった。
一瞬緊張がみんなの中に走った。
「あたし・・・・あたし・・・・」
うつむいたまま小声で話し始めた。
続く