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きつね憑き 39

2007-12-14

お稲荷様一体の首が落ちた・・・

シーンと静まり返る深夜の境内には、大きすぎる程の音だった。

凍るすべての人間たち。

その時だった。
その像のすぐ横に立つ男がしゃがんで、その首を手に取った。

その首を手に持ち立ち上がった男の顔が、みんなを見た。

「えへへへへ・・・落ちちゃった・・・首が・・・どうしてかな?どうしてかな?」

首を両手で弄びながらヘラヘラしている。

「まずいぞ!!みんな下がれ!」
阿黒が叫んだ!

もう一人間に合わなかった男がいた。
「本当だ・・・大変な事をしてくれたね?君たち・・・君も、君も、君も・・・」

みんなを指差しながらこの男も笑っている

「大黒!小俣!お前たち しっかりせんか!」
河野さんが叫んだが、もう時遅しであった

「河野さんも下がっていてください。危険です!」
私はそう言って前に出た。その時かすかに足が震えていた・・・本当の話だ。

その脇を河野さんは制止も聞かず走り抜けた。二人の若者に向かって。
その手には竹刀が握られていた。

こんな時の為に用意して来ていたのだろう。しかし・・・

「危ないわ!!河野さん 止めて!」
龍門が叫んだが、それで止まる訳が無かった。
勢いよく飛びこんで、竹刀を大きく振った

その竹刀は、小俣と言う若者の脇腹を強く抉った。

小俣と言う若者は立っていた・・・何事もなかったように・・・
そして手に持つ お稲荷様の首石で、呆然とする河野さんの額を叩いた。

「ぐおっ!!」
軽く叩いたとしか見えなかったが、河野さんは大きくのけ反り、勢いよく後ろへ飛んだ・・・結果的にそれが良かったのだが、その額からは、大量の鮮血が飛び散っていた。
              続く

Posted by kiyoman 01:41:52 │Comments(1)TrackBack(0)

Posted by 以盛です at 2007-12-14 18:16:40

今更ながら、お稲荷様の力に驚いています。先生の描写される絵模様が実にリアルで、かつ解りやすいだけに、その緊張感と恐怖感が高まってきます。“お稲荷様一体の首が落ちた”光景は、想像するだけでも恐ろしい情景ですね。
この若者達も、例のお嬢様と同じような状態になったということでしょうか。

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

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