へらへら 笑っている・・・
「こいつら自信を持ってるのか?やばいか?」
阿黒さんが龍門さんを庇いながら聞いてきた。
「恐らくそうなのでしょう・・・さっきの狐は、人の体から抜け出してからでないとその力が出せなかったようですが・・・この2人は違うようです・・・」
そう言っていたら、先ほど龍門さんに足を折られた男が、バランスをとりながら立ち上がった。
どうやら現実的なの人間の体は、物理的なダメージを受けたら、すぐ回復とはいかないようだ。
それが起きたら漫画と思っただろう。
いや・・・一巻の終わりか・・・
「さあさあ・・・次は誰かな?ずいぶん人がいるね・・・みんな罰を受けにきたのかな?」
一人がズイと一歩踏み出してきた。
その両手は、体の脇にだらりとぶら下げたまま・・・
何も持っていない手が、かえって不気味だった。
「龍門さん!その拍子木を貸して?」
私は叫んだ。
「あ・・・はい!」
そう言ってお札の巻かれた拍子木を、投げてよこした。
「みなさん・・・奴らの気を引いていてくれませんか?」
「何だかわかんねえが・・・よし!みんな片っぱしから物を投げつけろ!」
社長がみんなに命令した。
みんなが一斉に物を投げつけ始めた。
その隙に私は一気に走った・・・その先には
「はあ〜っ!!」
私は手に持った拍子木を思い切り振り抜いた・・・
その先には・・・首の取れたお稲荷さんの石像があった。
「ガツン!」
相当老朽化していたのだろう・・・意外とあっさり砕けた。
続く