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きつね憑き 43

2007-12-21

「ガツン」

砕けるお稲荷さんの石像
この時の私の行動には、むしろ仲間の方が驚いたようだった。

「な・何をするんだ!井口さん」
阿黒さんが叫んだ!

「余計に怒らせるだけなのに!」
龍門さんが叫んだ!

「なんてことをするんだ!井口さんも狂ったか?!」
額から流れる血をタオルでぬぐいながら河野さんがうめいた・・・

確かにこの時わたしのとった行動は、自殺行為のように感じただろう。
誰もが 2人の憑依された若者に攻撃を加えることと思っていたはずだ。


「何をする・・・きさま・・・この期に及んでまだ狼藉を働くか?きさま・・・きさま・・・」
憑依された一人が唸った・・・

「貴様は俺達より気が狂っている・・・恐怖で気でも違ったのか?」
足を砕かれた男が言った。

私はその二人を見ながら、柏木に巻かれていたお札を素早く外した。
そしてそのお札を砕いて残っている、お稲荷さんの石像の残骸部分に巻きつけた。

「!!!!! ゴフッ!・・・・お・のれ」
足の折れていない方の男が、急に硬直したように動けなくなった。

「みんな安心してくれ! 龍門さん このお札はどこにあった?」

私の質問と行動に呆気にとられながら

「そのお札は、あそこのお稲荷様の社の扉の下に落ちていたものよ・・・剝されて打ち捨てられていたみたいなの」

「よく見つけたね・・・どうやらお札を剝されてしまっていたから、自由に動けたみたいだな?」

「ばかな・・・俺達は祀られているのだぞ?疫病神のように封印なんかされるものか?愚か者よ!」
足を引きずりながら 少し近ずいてきた。

「はたしてそうかな?貴方達3体のお稲荷様は、力が強すぎた・・・」
私は語り始めた・・・誰に語るともなく

「力が強すぎたために、貴方たちは欲望も強かった。祀られて、災難からこの村の人たちを救ったはいいが、その後の要求がどんどん大きくなるにつれ、村人たちは貴方達の存在が邪魔になってきた・・・
そこで村人たちは話し合い、その当時 非常に徳の高い僧侶に依頼し、貴方を封印した・・・そのお札自体の力と言うより、その僧侶の力により、何かのきっかけがあるまでは、動けなかったはずだ・・・このお札は比較的新しい・・・封じる力も弱まってしまっている・・・遠い昔の封印だから・・・違いますか?」

「長々と・・・話おって・・・・くっ」

「だから私はこのお札に、私の念気を込めて石像に巻いてみた・・・その僧侶ほどの徳は無いが、思ったよりも効いたみたいだ」
              

私は茫然としているみんなに向かって、親指を立てたこぶしを、突き出して笑った。

これで片足が不自由な狐と、身動きできないでもがいている狐が目の前に居る。

さあ・・・どう出てくる?
                続く

Posted by kiyoman 01:46:34 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

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