ある日電話が鳴った・・・
「はい、井口ですが」
「井口先生ですか?夜分遅くにすみません。○○さんにご紹介していただきました○○と申します。」
「あっ?はい・・・○○さんですか?TVで見ている?」
「そうです。良かったです。分って頂けて・・・」
「分りますよ。どうしました?」
「お話を聞いていただけるのですか?」
「ええ・・・時と場合によってお断りする事もありますが・・・」
「実は・・・知り合いの事を相談に乗って頂きたいのですが・・・・」
「知り合いの事?」
「はい・・・でもその知り合いは今年の春に亡くなってしまっています。でも・・」
「亡くなっている?その方の相談と言いますと?彷徨っているという身ですか?」
「そう思えてならないのです・・・」
「心当たりが?」
「はい・・・数度・・・いえ・・・何度もです。」
「分りました。時間はいつでもOKですか?」
私は これは私の分野だなと思いました。
○○さんと言う、私が信用できる方のご紹介だった事も決断を急がせました。
「はい。合わせられます。」
「それでは・・・今度の木曜日当たりはいかがですか?」
「木曜日ですか・・・・あっ!大丈夫です。その日は仕事のOFFの日です。」
「そうですか・・・やはり会わなければいけない日のようですね。それでは時間は13時頃でもよろしいでしょうか?」
「私は構いません。よろしくお願いします。」
「お会いする場所のご指定はありますか?」
「あの・・・こう言う仕事をしていますので、出来れば私の家に来て頂けると助かるのですが・・・失礼なお願いを言いまして済みません・・・」
「大丈夫ですよ。麹町ですね?」
「はい・・・どうして お分かりになるんですか?えっ!どうしてですか?不思議です。まだ何も言っていないのに」
「まあ 気にしない事ですよ。何となくそう思っただけですから。」
そうして詳しい住所を聞いて電話が切れた。
続く