目の前で見る彼女は、テレビで見るより随分小柄だった。
和服が似合う役柄が、映画の中で多いせいか、洋服姿で今 目の前にすると感じが違うものだった。
「はじめまして・・・井口清満です」
玄関で靴を脱ぎながら、軽く挨拶をした。
「はい・・・お待ちしていました。主人もドキドキすると言いながら、お待ちしています。」
私はリビングに通された・・・
かなり広めのリビングだ。
そこには恰幅の良いご主人が出迎えていた。
「お待ちしていました・・・うわ・・本当に見た目は普通の人なんですね。」
どういうリアクションをしていいか分からないまま、笑った。
「これは失礼しました。先生の事は○○さんから聞いていましたので、驚く事は変なのですが・・・」
「そうよく言われます。みなさんメディアの情報を、受け売りしすぎているからなんだと思います。」
「そうですよね・・・あのような物々しい恰好で外は歩く事はしないでしょうからね。」
ご主人は少し興奮気味に話しまくった。
「あなた!少しゆっくり話して下さいよ!井口先生は着いたばかりなんですよ。」
奥様にそう窘められた。
言葉の速射砲が止んだ。
「先生、何をお飲みになりますか?お酒にしますか?ワイン?ブランデー?シャンパン?それにビールもありますが・・・」
奥さんは聞いてきた。
「あの・・・まだ昼間ですし・・・コーヒーでもいただけますか?」
芸能人の夫婦とはこういうものなのか・・・と改めて驚かされた。
やっぱり普通人とは、考え方が違うのだろう。まだ・・・13時30分頃だ
「あっ!まだお昼ですものね・・・失礼しました。じゃあ 貴方も?」
奥様はご主人にもふった。
「あっ・・・・そうだ・・・な。俺もコーヒーをくれ・・・あははは」
しばらく差し出されたコーヒーを飲みながら談笑をした。
何か 切っ掛けを探すように・・・
続く