それから1ヵ月半位経った頃に、一通の封書が届いた。
中を開けてみたら、一枚の招待状と手紙がが入っていた。
某月某日〜某月某日まで ○○ ○○写真展
渋谷 ○○本店
手紙には、「先生、遅くなりましたが無事写真展を開催する事が出来ます。
是非 先生に見ていただきたく思いまして、御招待させて頂きます。出来れば初日に来て頂ければセレモニーもありますし、女房も来ますので、一緒に飯でも食べましょう。よろしくお願いします」
と書いてあった・・・
良かった・・・是非 行ってみよう。
私はスケジュール帳を見た・・・
不思議な事に、その前後日を含めて、その月は前半はびっしり入っている予定の中で、まるで 避けていたようにその日は空白でした・・・
「偶然かな? まっ良いか。」
私はそう言って何故か 顔がほころんでしまった・・・ベランダから見える空を見上げながら・・・
後日談
写真展は 大そうな盛り上がりでした。
TV局や映画会社の協賛で、盛大に・・・
映画の中で着た衣装や、その時にお母さんに出した手紙なども展示されていた。
有料なのだが、たくさんの人が列を並んでいた。
「あれ?」
私は受付の方を振り返った・・・
「どうしました?」
合流したご主人が聞いてきた。
「いえ・・・あそこに・・・○○さんが立っていたような・・・そんな気がしましたから・・・」
ご主人と奥さんは、この時 観覧者たちの目を盗み、そっと目頭をおさえたのを見逃さなかった・・・
しかし・・・この時 私は何度一般観覧者の方々に、係のスタッフと間違われた事か・・・
スタッフの女の子が思わず そんな私を見て 吹き出していたのを忘れられない。
とほほ・・・でありました。
でも・・・女優は、死んでもまだ女優で居るのだと言う事と、その強い気持ちを知りました。
見られる事を仕事とし、喜びとする仕事。
そんな女優魂に・・・乾杯!
完