翌日の深夜に道橋氏より電話があった。
その声はとても沈んでいた・・・・
「井口先生・・・どうやら先生のおっしゃっていた変化が・・・本当に起こってしまったようです。」
「うん?起こってしまったと言うと・・・やはり問題のある方向ですか?」
私は自分の胸騒ぎを心配していたのだ。
「はい・・・反対していた一家族・・・近藤さんと言う家なのだそうですが、そのお父さんが・・・」
道橋氏は言い難そうにしていた。
「おそらく自力で原因を調べに動いたのでしょう?」
「あっ!は・はい・・・その通りなようです。分っていたのですか?そこまで」
「いえ・・・予想です。その方の気性ならと・・・それで?」
私はその後の話を促すように言った。
「はい・・・子供が寝ている時に、お子さんの机から持ち物から・・・すべて調べたそうなのです・・・そうしたら」
「そうしたら?」
「机の引き出しの中に、大事にビニール袋に入れられた、小さなガラス片を見つけたそうなのです・・・赤みががったガラス片だったそうです。」
「それをどうやって皆さんは知ったのですか?ガラス片を見つけた事を。」
「それが3家族にその近藤さんから電話が掛かってきたそうなんです・・・こんなガラス片は持っていないかと・・・もちろん子供たちがです。」
「ずいぶんストレートな方ですね?」
「ええ・・・押しがもともと強い方だそうです。思ったらすぐに行動しないと気が済まないと言うような・・・」
「ふーん・・・子供のような人ですね。そしたら?」
「ずいぶん失礼な言い方だとみんなは思ったそうですが、一応探してみたそうです。そうしたら・・・みんなガラス片を持っていたそうです・・・色はすべて透明だったそうですが・・・赤い色は近藤さんの家の物だけのようでしたが・・・・」
「ガラス片か・・・一体何のガラス片なのかだね?宝物になるようなガラス片なのかな?」
「明日みんなで集まるそうです。今度は近藤さんも・・・・」
「それぞれのお子さんの状況は?それが心配ですね。」
「回復して学校には行けるようにまでなったそうです。だから心配ないかとも考え始めていた矢先なんだそうです。」
「そうですか・・・それなら僕の出番はないですね。何かのウイルスかも知れませんね。」
「先生・・・私は違うように感じます。そのガラス片がはっきりするまで・・・だって未解決なんですよ?このまま何もなかったとはいかないのではないかと・・・」
「道橋さん・・・詮索しない事です。頼まれてもいない事に首を突っ込まない方が良いですよ。」
私は諭すように言った。
そして電話を切った・・・
これが
6月の23日だった・・・
子供達の具合が悪くなったのが
<b>6月の16日で、ちょうど一週間前であった。
続く