手の平を広げた私は、少し額に汗をかいていた。
「確かにこれはく馬のフロントガラスのようですね・・・それも・・・男性の苦痛の顔が浮かび上がった・・・みなさんは探索をされたのですよね?」
私は一同の顔を見回した。
「はい・・・それが、子供達の話を聞き、その場所へ向かったのですが・・・」
「向かったのですがと言いますと?その帰りに近藤さんが事故にあわれたとお聞きしましたが・・・」
「はい。帰りは帰りなんですが・・・実は発見できなかったんですよ・・・」
小暮さんが申し訳なさそうに言った。
「道橋さん?どういう事ですか?」
「私から説明しましょう。子供達がみな言った場所には行ったはずなのですが、なにぶん夜だったもので・・・人気のない雑木林と言う話だったもので、心あたりを全部見たのですが見つからなかったのです。」
「子供達の情報は、雑木林だけなのですか?」
「いえ・・・公園が近くにあって・・・」
「ここからどのくらいの所を探しました?」
「車で10分ほどの所を・・・」
「うーん・・・子供の行動範囲の中のはずなんですがね・・・あれから1週間ちょっとだから・・・回収されたか?」
「井口さん・・・お願いです。一緒にもう一度探していただけませんか?近藤さんに起きた事を考えると・・・安心して眠れません。子供たちにももしこれ以上何か起きたらと思うと・・・」
「そうですね・・・このまま原因の車が回収されて、廃車になってしまったら・・・終りが来ませんから・・・私が心配していたタイムラグはこの事だったのですから・・・」
続く