死者が呼んでいる・・・・
大変分りにくい表現ですね・・・
サイコメトリー。
今はこのガラス片しか手元になかったから、このガラス片の記憶をさかのぼった。
そこから伝わる情報は「恐怖」「苦痛」
「怨嗟」「見つけて」だった・・・
これだけでこのガラス片の元・・・その車本体がなぜ捨てられていたかの理由になる。
しかしそこまで詳しく、この4家族に伝える事は、今の段階ではひかえた。
事件性がある場合には、軽はずみには発言できないし、別の意味でショックを与えてしまうから・・・
もちろんみんなもうすうす感じている事かも知れないが、私の口からは言えないから
「死者が呼んでいる」と言う表現になったのです。
ちょうど小学校の裏門辺りに差し掛かった。
私は再度強く呼ばれる方向を探した。
ガラス片が、車本体に戻ろうとする不思議な力を感じた。
「こちらの方向には何がありますか?」
ある方向を指差して言った。
「そちらには・・・スクラップ置き場っていうか・・・工場ですね、あるとしたら」
「そうだ!スクラップ工場だ・・・」
「でも子供達には危ないから近くに言っちゃ駄目だと言ってある場所ですよね?」
「うん・・・学校でも言われている場所ですよ・・・まさか・・・」
道橋さんが言ってきた。
「井口さん・・・その車はスクラップになってしまったなんて事はないですよね?」
続く