左の路を選んだ我々は進んだ・・・
そこは思ったよりも奥へ行けばいくほど草の丈が高くなってきた。
それも現実の距離よりも、ずっと長く歩いているような錯覚を起こさせる感覚。
「周りには何にも無いですね・・・こんな所があるなんて・・・知らなかった」
みなさんは怯えながらも辺りをよく見回しながら歩いていた。
急に止まった私に、一同はびっくりした。
「先生!」
「あそこですね・・・このガラス片の本体は・・・」
そこはちょうど歩いてきた路を、ちょこっと右に曲がった小さな広場のような空き地だった。
「あった!有りました・・・」
みんなは騒いだがそれ以上近くには寄らなかった。
「私だけが行ってもしょうがないから、誰かついてきて下さい・・・」
私は車に意識を向けたまま、希望者を募った・・・
しかし 誰からも声が上がらなかった・・
「仕方ない・・・それじゃあ・・・近藤さんの奥さんと小暮さんのご主人・・・ついてきてくれますか?」
「先生・・・怖いです、わたし・・・」
近藤さんの奥さんが後ずさった・・・
「近藤家が今の時点では、一番被害をうけていますので、お願いしたいんですが」
「先生・・・みんなで行きましょう!その方がいいですよ やっぱり」
道橋さんが近藤さんの気持ちを汲んで提案した。
一同は深くうなずいた・・・
「仕方がないですね・・・みなさんの覚悟を理解しました。」
はじめから全員で行くことを勧めるべきだったかな?と思ったが・・・
結果オーライ・・・かな?笑
続く