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乗り捨てられた放置自動車 26

2008-03-03

これほど分りやすい現象は、なかなか無いと思った。

私が見詰めた先は玄関から入った廊下とリビングをつなぐドアだった。

「誰かな?貴方は?」

急に話しかけた私に、小暮夫妻と道橋さんは立ち上がった。

毛利さんじゃない・・・誰がこの強引な割り込み方をしたのか・・・

私は立ち上がった3人を手で制して立ち上がった。

その時だった・・・私は大変な間違いと失敗をしてしまっていた事に気がついた。

「まさか・・・貴女も?」

3人は私の言葉に首をかしげながら私の顔を見た。

「貴女もあの車に・・・跳ねられた?」

ドアの前に立った霊は女性だった・・・
まだ年齢は20代後半くらいの・・・

霊は深く頷いた。
その顔は怒りの形相をしていた・・・
上目を使いで睨みつけてきた。

「どういう事ですか?いぐちさん!」
道橋さんが聞いてきた。

「はい・・・私は大変な見落としをしてしまっていたようです・・・あのガラス片と、ガラスの傷にばかり意識が行ってしまい・・・もう一人の被害者に意識を合わせる事が出来ませんでした・・・完全なる見落としです・・・・」

「もう一人?あの車の被害者がもう一人いたんですか?」

小暮さんのご主人が裏返った声で叫んだ。

「ええ・・・」

「でも毛利さんは何も言っていませんでしたでしょう?」

「そうですね・・・ただ未成仏の霊たちは、コミュニケーションが取れません。お互いが同じ車によって被害を受けた死者だとしても・・・だから毛利さんの霊も知らなかったのだと思います。」

何とした事か・・・この女性の前でしたり顔で解決したと思い、みんなで良かったなどと笑顔を交わしてしまっていたのだ。

この人は・・・怒っている。
                続く

Posted by kiyoman 00:33:32 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
ピーマン・茗荷以外なら何でも好きです。
お酒はあまり飲めません。強くないです。
善哉が大好きです。

あっ!おまんじゅうと羊羹が苦手です。

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