「ここの沼は一人や二人ではないようです・・・沈められたのは・・・すべて子供です・・・」
「私が夢に見たり、部屋で感じるのも、子供たちです・・・じっとこっちを見ていたり、蒲団の上に乗ってきたり・・・それとあの部屋は凄く寒くなるんです・・・」
乙部さんが思いだすように言った。
「娘はこのままいたら何かあるんですか?」
「乙部さんはこのまま行くと、自殺してしまうでしょう。それは彼女に聞いて下さい」
その言葉を聞いた乙部さんが急に泣き始めた・・・
「は・・・い。何度も死のうと思った事があります・・・私はおかしいんだ・・・と。頭がおかしいのかと思って・・・みんなには見えないし聞こえないんだから、きっと私の頭がおかしいんだと・・・」
その言葉を聞いて、お母さんと妹さんは驚いて乙部さんを見つめた・・・
お父さんはじっと考えたまま黙っている。
「君はおかしくなっていた訳ではないんだよ・・・僕にも見える事だから・・・間に合ってよかったな・・・」
「信じてあげなくてごめんね・・・そんなに苦しんだんだね・・・ごめんね」
お母さんもつられて泣き始めた。
「さあ・・・どうするかだな・・・子供の意識に入ってみます・・そして何が言いたくて乙部さんに出てくるのかを聞いてみます。」
私は乙部さんの頭に触り、子供の意識を追いかけた・・・
続く