だから・・・だから同じ家に現れるのに、お互いが探しあえないのか・・・
ずれている・・・なぜ?
もしかしたら彼ら姉弟は、何代にもわたって存在してきたのではないか?
その無念の死によって浮かばれずに・・・
一度目は姉の時代・・・明治初期頃
そして二度目は・・・昭和のはじめ
最後に三度目は・・・昭和の20年頃
無念の死だからこそ 輪廻転生の早さが起きているのかも知れない。
そしてその3代とも何故か・・・彼の名は
「兵太」
彼女の名は?
「ねえ・・・兵太くん、君のお姉さんの名前は何と言うんだい?」
「料(りょう)姉ちゃんだよ・・・お料姉ちゃんとも言うんだ・・・・」
料ちゃんにお料ちゃんか・・・
二つの呼び方・・・お料さんなど・・・まさしく江戸から明治の呼び方に聞こえてしまう。
一度目と三度目の世界観の中に閉ざされている。
じゃあ・・・お姉さんの方の死に方も、相当悲劇的なものだったのか?
今は追えない・・・あとで彼女から直接聞くしか無いか・・
あの祠を見てみよう・・・おそらくここの無念の魂たちを供養するために建てられたものだろう・・・
「?・・・・・この位置は・・・そうか、分ったぞ。この場所・・・子供が沈められた場所は、乙部さんの部屋の位置だ。そしてあの祠の位置は・・・この家の敷地・・・庭の場所だ・・・そうか・・・」
続く