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土地の記憶にリンクする恐怖 22

2008-04-01

「今もその男は私を探してる・・・だから静かにしているの。兵太に会いたいけど、探せないの・・・あの男がずっと探してる・・・怖い。」

「君を探してる?それってもしかして少し太っていて、ハンチング帽・・・って言っても分からないね・・・つばのない帽子みたいなのを、深くかぶっている男だよね?」

「そう・・・おじちゃん・・・あの男の仲間じゃないよね?大丈夫だよね?嫌だよ・・・私を騙しちゃ・・・お父ちゃんもお母ちゃんも私をだまして・・・お仕事したらおいしい物を食べられると言ってついて行かせたんだから・・・嘘はきらい!」

「おじさんは仲間じゃないよ・・・その逆さ!今からその男をやってけて上げるんだから、君の仲間さ。あの男か・・・お風呂場の前に立っていた男・・・この家に来る前に、乙部さんに話した、お風呂場の前に立つ男の霊・・・」
私は乙部さんたちを振り返りながら言った。

「はい・・・あの男の目つき・・・凄く怖かった感じがしました。」
乙部友子さんが頷きながら言った。

「それじゃあ・・・まずはその男を消さなければ話は進まないな・・・やりますか」

我々は下に降りた。
リビングに戻ると、2Fの部屋から、人が歩くような振動と音がする。
ラップ音とは全く違った、人の重さを感じるような音だ・・・それも移動をしている。

「井口さん・・・あの音は、凄く多く聞こえる音なんです・・・ずっとその男の霊の足音だったんでしょうか?」
お母さんが聞いてきた。
「いや・・・逃げる女の子の足音もたまにあるでしょう。しかし・・・まあ あの男ですね、この重そうな音は・・・」

「そんな家で、みんな過ごしていたんですね・・・引っ越したい・・・・こんな家」

お母さんが泣きそうな声で言いきった。
「いえ・・・この家にはお父さんが居たから大丈夫だったはずです・・・ねっ、お父さん!」
私はお父さんを見ながら 笑った。
なぜなら皆の目が一斉にお父さんに向けられたからだ。

何と言うのだろう・・・なに?まさか?って言う感じだったでしょうか・・・だから 束の間みなの気持ちも霊の話からかけ離れた。
「う・・・・・ん・・・」
お父さんは唸ってしまった。
              続く

Posted by kiyoman 00:26:32 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!
最近のマイブーム:もりそば・・・

  August/2008  

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