和室には居る時に私は、入口にもガッチリと言うくらいに結界を張って入った。
逃がしはしない・・・この部屋でけりをつけると言う私の意志の表れだった。
「さあ・・・姿を見せろ。女子供にだけ強く出て・・・自分より強そうな相手にはしっぽを振る・・・霊の存在になってもその性根はなんら変わらないような、醜い霊よ。今の今もあの女の子を追いかける・・・恐怖の元凶よ。
あの姉弟を助けるには、お前は邪魔だ!」
漫画のように見た目までも変われれば分りやすいのだが、現実はそうはいかない・・
あくまでも変わったのは私の中身だけ。
私は部屋の真ん中に、改めて右手を畳に押し付け、攻撃的な念気を広げた。
乙部家の人たちには、光も炎も見えないが、圧力だけは感じた筈だ・・・
でも・・・・
この力は霊にだけ分かれば良い・・・感じれば良い・・・
科学的に証明されなくても良い・・・
結果が伴えば・・・
「破ーーーーーーーーーーっ!」
その時だった・・・
二つ並ぶ箪笥の前で声が聞こえた。
「いた!」
続く