「ところで聞きたいんだけど・・・君もあの祠から前の世界・・・・に戻れると言う自覚があるんだね?」
「うん・・・あいつから逃げる為に・・」
「あいつも前の世界に世界にまで追いかけてくるのか?」
「うん・・・あいつは家族のためだぞや、皆のためだぞ、お前のためだぞ・・・とそればかり言って追いかけてくるの。」
「もう一度言う・・・君もあの男も、実はもうこの世には存在していないんだ・・・ただ、死に切れない気持ちが君を地縛霊にしてしまったんだ・・・君の弟の兵太クンも・・・・あいつがなぜ霊としてここに現れるのかが分からない・・・なにか知らないか?その理由を」
「死んでいるのは知ってるよ・・・だって舌を噛んで死んだんだもん・・・私。それに兵太も沼に沈められたのも見たから、兵太も死んで居る。ただ・・・あの子は自分が死んだ事を知らないから・・・それで迎えに来てあげたら・・・あの男が居た」
「それで・・・あの男まで浮かばれない霊になってしまった理由は?」
「あいつは・・・ある日、私と兵太の父ちゃんに、鉈で頭をえぐられて死んだんだ。
そしてお父ちゃんはその死体もその沼に引きずり込んで鎮めてた・・・」
「あいつもあの沼で・・・だから祠から出入り出来る訳か・・・そして奴も成仏できない地縛霊に・・・」
「あいつ・・・とっても変だっんだよ。赤い色が嫌いでさ・・・着物の色も・・・それに血の色も、血その者の色も。」
「赤か・・・乙部さん・・このベッドの足もとの棚・・・この上掛けの布を赤に変えられないかな?」
「あっ!あるはずです。」
そういって部屋の中を探しまくって1枚の布をその棚に敷きました。
なんとサイズも丁度いい・・・誂えたようだ。
「うん・・・これで良し・・・この方がいいよ。」
私はみんなの視線から、もとのベッド脇に目を移した
「ありがとう・・・君の情報が役に立った。情報って・・・話が役に立ったと言う意味だよ。」
「そう・・・おじちゃんは私たちが見えるの?不思議な人ね。でも・・・悪い人じゃないと言う事も分るよ・・・お願い・・・あいつもをやっつけて!そして私と兵太を・・・天国に行かせてほしいの・・・」
「分った・・・物分かりのいい子だ」
「私このお姉ちゃんの頭の中で弟を見つけたの・・・きぅとこのお姉さんは夢の中で怖かったはず・・・・可哀そうな事をしてしまった・・・から」
続く