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土地の記憶にリンクする恐怖 32

2008-04-12

「この人の頭の中で兵太クンを見つけたのか?」
これは意外な方法であった・・・

実際には見つけられない弟を、友子さんがみた兵太クンの夢を、この子は見たらしいのだ・・・・だから、この家に居たのか。

「でも・・・呼んでも聞こえないし見えないようなんです・・・帰ろうって話しかけても・・・・」
「そうか・・・薄い・・・本当に薄い壁があるんだろうな・・・2人の間には。あくまでも友子さんの見る夢だから、友子さんの夢の内容でいくらでも場面が変わってしまう。そこが人の夢を通しての世界なのだろう」

「このお姉ちゃんに謝りたいんだけど・・・そうするとまた夢の中で迷惑かけちゃうから・・・おじさん、誤っておいてね?」
「うん・・・分った。ぼくから言っておこう。さあ・・・話はこのくらいにして、祠の事はいいね?」
「うん・・・兵太と会えるなら・・・一緒に帰れるなら・・・・」
「大丈夫だ。それは僕が頑張るから。それからもう二つだけ教えて欲しい事があるんだけど・・・・」
「私の知っている事かな?」
「知っていればの話なんだけど・・・ここの沼は、犠牲者は兵太クンだけかな?それとも・・・嫌な事を思い出させてしまうけど・・・・」
しばらく沈黙が続いた・・・
「ううん・・・ここはもっとたくさんの村の人が・・・・野代のおばあちゃんも・・・兵太の一つ下の孝太も・・・みんあ貧乏なうちの子たちが・・・一杯。それに沼の逆側にも、これと似た祠が建っていたから・・・向こうの方でも・・・きっと」
「そうか・・・たくさんか・・・ごめんね。後一つは、きみはもう一つの生きた時期にも、人買いに連れて行かれたのかな?」
「違う・・・二回目に生きた時は、自分で・・・売られたの・・・食べ物が欲しくって・・・」
「分った・・・もうそこまでで良い。悪い事を聞いてしまったね。さあ・・・もうすぐだ、兵太クンに会えるのは。」
「うん!」
私は立ち上がった・・・振り返ると乙部家の家族が見守っていた。
時間にすると、大した事が無い数分の会話だった。
              続く              

Posted by kiyoman 01:32:11 │Comments(2)TrackBack(0)

Posted by 井口です at 2008-04-13 01:43:05

これはこれは・・・乙部さん。笑
いまのお話を読んでいただいてありがとうございます。

これからが佳境に入りますのでお楽しみに・・・

Posted by 乙部です at 2008-04-12 20:42:53

初めまして。
今回のお話で大変お世話になっている乙部母です。
ブログ楽しみに読んでいます。
色々な事実を知って、不安でいっぱいでしたが、先生のお陰で家族が、一つにまとまり落ち着きを取り戻しました。
本当に有り難うございました。

主人も井口先生に現世でもお会いできて良かったです…。

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

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