「ありがとう・・・でも君は消さない方法を試すよ。2人を1人に戻す・・・最後に成仏するまでの僅かな時間だけならば、神様も閻魔大王も許してくれるだろう。」
「えっ!じゃあ あたしも兵太に会えるの?」
やはり・・・さっきは「兵太なんか関係ない」とは言ったものの、やはりお良ちゃんと同じ魂だけはある・・・
やはり会いたかった気持ちは一緒なんだな・・・・ホッとした気持ちになった。
「うん・・・兵太くんに会えるはずだよ。そして一緒に・・・君とお良ちゃんと兵太くん・・・3人で一緒に・・・天国に行けるんだよ・・・」
「良かった・・・実はあたし・・・寂しかったんだ・・・本当に。見えるのはあの男と女将だけだし・・・追いかけてくるから逃げるしか無くって・・・良かった。ありがとう おじちゃん。」
背中を向けた彼女の背中が、ひくひく動いていた・・・
「まだお礼を言うのは早いよ・・・でも 頑張るからね。」
ここからだ・・・
「お良ちゃん・・・出てきていいよ。」
お良ちゃんが、河野文子ちゃんの背中の前に現れた。
「話は聞いていたね?二人とも目を閉じて・・・気持ちを落ち着けて・・・一緒に3つ数えるんだよ・・・・」
私はお良ちゃんの胸辺りに両手を向けた。
「さあ・・・1・・・2・・・・」
二人の3つ目の声を聞きながら・・・
「波っ!」私はありったけの念気で、2人の体を貫通させた。
続く