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井口清満の占いブログ

みなさんにとって、少しはお役に立つお話を出来ればと思います。
このブログが、沢山の方の目に止まる事を願い、書き続けていきます。

2008-05-04

土地の記憶がリンクする恐怖 54 最終話

歪みゆく部屋の景色(これは私にだけ感じるもので、見ている乙部家の方々には分らないものでしょう)

集約していく気・・・お良ちゃんの中に。

「神よ!河野文子、お良・・・この二つの長きに亘る迷える2つの魂を、今日一つに戻し、兵太くんとも交える時の中に・・・すべてを戻したまえ・・・」

分れていた2つの魂が、私の目の前で完全に融合した。

「さあ・・・兵太クン。出て来てごらん。もう大丈夫だよ・・・・」

その呼びかけに、ベッド横で小さくうずくまって待っていた兵太クンが見えた。

「立ち上がってきてごらん・・・君の探していたお良姉ちゃんだよ。」

立ち上がりながら兵太クンは見た。
またそちらにお良ちゃんも振り向く。

「兵太・・・・兵太なのね?」
「姉ちゃん・・・本当だ!姉ちゃんだ!」
二人は抱き合った。
普通は成仏への道への妨げになるために、霊同志のセッションは行われないのだが、今回は成仏させるためだから、お許しいただけたと思う。

「どうかな?間違いないだろう?」
「うん。信じていて良かった おじちゃんを・・・・」
兵太クンの眼が輝いていた・・・そしてそれまでボロを纏っていた洋服が、綺麗に変わっていく・・・お良ちゃんの着物も薄汚れていたはずが、今は奇麗な色の着物に変わっていた。

彼女たちには本来肉体は無い・・・ボディスーツの残留思念だけで表現されているものだから、死ぬ事を承知した段階で、いい時に戻って行く事はよくあるのだ。
肉体的欠損部でさえ・・・

「井口おじちゃん・・・ありがとう。これで思い残す事はないわ。兵太と一緒に・・・」
「そうか・・・私も・・嬉しい。さあ・・・旅立とう。本来行くべき世界へ」
「ここの家の人たちには迷惑を掛けちゃいました・・・許して下さい。それだけは伝えてください。」
お良が言った。
「僕からもごめんなさいと・・・伝えてください。」
兵太がペコリと頭を下げながら言った。

「うん・・・しっかり伝えるよ。それじゃあ・・・準備はいいかい?」
「はい!」二人同時に答えた。

私は二人にあてた手を、徐々に手のひらを上に向け、上げて行った。
上から2人を迎えるように光のカーテンが降りてきた・・・そして2人を包みこんで消えた。

「ふう・・・・行った・・・・2人とも誤っていましたよ、皆さんに。」

「はい・・・良かった。なんだかこの部屋 明るくなった気がします。」
乙部友子さんがそう言った。
「寒くなくなったわ」
お母さんがそう言った。
「藻の匂いやなくなった・・・臭いにおいも・・・」
お父さんが言った。
「ぜんぜん空気が変わった気がするよ」
妹の乙部真子さんが言った。

「時間がかかってしまったね・・・疲れた・・・」私はその場にしゃがみ込みたい衝動を覚えた・・・しかしもう一我慢した。
「さあ・・・下に降りよう・・・」

あの二人は、昇りながら私にこう言っていた。
「こんど生まれ変わったら、井口さんの近くに生まれたい・・・そしてお礼を・・・お役にたちたいと思います・・・お元気で・・・」と
下の階に降りる前に、私は部屋を振り返り
「楽しみにしているよ」と笑いながら言った。
                完

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コメント
ほしばさん こんばんは
そうです・・・乙部家に起こっていた事は、私でも予想外の事でした。

家に入れなかった件は、彼女の思いやりと思うとうなずける筈です。

お伺いして良かったです。笑
手遅れにならずに済んで良かったです。
Posted by 井口です at 2008-05-07 23:31:18
今回、乙部さんのお宅で起こっていた事や乙部さんの中で起こっていた事、抱えていた事の全てを知って驚きました…。
こんなにも深くて暗くて辛い想いをしていたことに気がつけず、あんなに近くにいたのに何一つ助けになれなかったな…と。
思い返せば、眠れないとか、変な音がするとか、よくそんなことを言っていたし、
もしかして私やO嶋さんを頑なに部屋に入れてくれなかった事も今回の件に関係あったのかな?など考えていました。

乙部さんが無事にいてくれて本当に本当に良かったと、心から思いました。
Posted by ほしばです。 at 2008-05-07 22:11:12
乙部友子さん こんばんは
あの時に説明しきれなかった分を、このブログの中で説明できてよかったです。
15年長かったですよね・・・
でも貴女は、お良ちゃんの聞いたたった一人の人なんだもんね。笑
そのお良ちゃんも、河野文子ちゃんも、兵太クンもみんな良かったと思う。

祠の封印は守らなきゃね。
あと 家族とのつながり・・・大切ですよ。でも乙部家はしっかりその絆が出来ているから大丈夫ですよ。笑
Posted by 井口です at 2008-05-07 00:32:31
初めて部屋で子供を見てから15年、ブログを読んで本当に終わったんだと思いました。

今まで心の深いところにしまわれていた記憶を思い出すことがあり、
昔の人達がこの土地でどのような思いで毎日生活し、亡くなる瞬間の気持ちや、見た景色が焼きついて、完全に忘れることは出来ません。
でもその人たちの思いを知っているからこそ、井口先生に助けて頂いたこれからの自分の人生を大切にしたいと思いました。

また今までは恐怖しか感じられなかった記憶が、先生のブログで何があったのか伝えて下さる事で兵太君とお良ちゃん達も癒され、私も怖さが薄れました。
最後に夢で事の始まりを教えてくれたお良ちゃんの声は、とても穏やかでやっと安心して穏やかに心から癒される天国に行けたのだと思います。

そして今回の事で家族の大切さを改めて感じました。私が不安定な時でも今までこられたのは家族の前では不安な気持ちは感じることがなく、また今は沢山の記憶を一人で抱える事はなく両親に話すことで癒されています。・・・幼い子供みたいですが(笑)

家族や、またいつも心配してくれていた友人達に感謝したいです。
井口先生に相談したことで、私をはじめ沢山の人が救われました。
本当にありがとうございました。
これからも井口先生のご活躍をお祈りしております。
Posted by 乙部 友子です at 2008-05-06 20:10:23
ezzoさん こんばんは
辛かったですか・・・そうですよね、小さなお子さんがいらっしゃるのですからね。

でももう大丈夫ですよ・・・あの姉弟は幸せに天国へ行けましたから・・・少し辛い回り道をしてしまいましたが。

ezzoさんの優しい言葉を聞いて、喜んでいると思いますよ。
ありがとう 笑
Posted by 井口です at 2008-05-06 01:53:00
dreamさん こんにちは
いつも物凄くよく読んで下さっている事が、十分伝わってくるコメントをありがとうございます。

そうですね・・・今回の内容は少し分りにくい部分もあったと思います。
漫画や映画のように、明確っていう事ばかりじゃないので、こう言う事もあるんですよ・・・と言う意味で、良かったかなと思っています。

次回作も読んで下さいね。
Posted by 井口です at 2008-05-06 01:48:46
兵太くんとお良ちゃん、2人とも無事行くべきところに行けて
本当によかった…。
こうしてブログに書かれているということは、ちゃんと解決した
事件だとわかっていたのですが、今回は読んでいて本当に
辛かったです…。

兵太くんとお良ちゃんが生まれ変わった時には、今度こそ
幸せな人生を歩めるように、心から祈らずにはいられません。

乙部家のお父様が、井口先生と過去世で縁のあった方だったという
下りでは、こんな偶然もあるのだと驚きました。
きっと今は、以前にも増して一家の重鎮として尊敬されていること
でしょうね。
Posted by ezzo at 2008-05-05 23:13:19
 今回は、いつにも増して壮大なストーリー展開でした!
表裏一体化した河野文子とお良ちゃんの霊魂と、何とも純真な心の持ち主の兵太クンとの三つ巴の心模様について、先生の臨場感溢れる描写によって実に解りやすく想像絵を掻き立てることが出来ました。
あらためて先生の文体は匠の世界だと思います!
 また、乙部家の皆様は本当にご安心されたコトでしょう。
とりわけ、実は秘めた力の持ち主であられたご主人様の存在感は
今後のご家族の皆様にとってさらに大きな拠り所になられるコトだと
思います。乙部家の皆様に幸多かれ!ですね。
Posted by dream at 2008-05-05 20:49:24
こんにちは
乙部さん ありがとうございます。
実際の部分では、会話が聞こえない部分が多かったから、
多少 こうだったのか〜という事はあったと思いますが、
読んでいただいて、改めて分かってもらえたと思います。

良かった良かった 笑
Posted by 井口です at 2008-05-04 12:37:14
今日は。
毎日楽しみにブログ読んでいました。
もし井口先生に出会えていなかったら・・・今考えてもとても怖いことです。今の平穏な生活は先生のお陰です。感謝しています。

本当にありがとうございました。
Posted by 乙部家の母 at 2008-05-04 12:25:02
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