「不安を・・・埋めてください。お願いします。」
ご主人が深く頭を下げた。
「大丈夫です。私の方をじっと見てくれていますから・・・大樹君は」
「でもですね・・・先生・・・変な質問をしてしまいますが教えてください。あの子はまだ生まれても来なかった訳です。私が見せていただいた亡骸は、リポビタンの箱に納められていたサイズです。もちろん言葉なんかも喋れない段階でした。それでも先生は、話しかけられるのですか?聞こえるのですか?言葉が・・・すみません。失礼な質問をして・・・・・」
ご主人は、最後に名前を決める段階で、お子さんの亡骸と対面をしていたのです。
だいたい奥さんにはショックが大きいため、ご主人が対面するという事がほとんどです。
その姿を目にしていたら、尚更の質問でしょう。
「近藤さんの質問はごもっともです。説明しますね・・・言葉とは、産まれた後の環境でつくアイテムです。たとえばアメリカ人でも、日本に生まれ育てば日本語で話します。その逆に、日本人でもアメリカで生まれ育てば、英語で話す子供になります。
大樹君も、産まれては来ていませんので、口で言葉は喋りません。というか・・・霊を私が呼び出す時は、ほぼ口で会話はして来ません。でも・・・頭に入って来るんですよ・・・その言葉や意思が・・・聞いた事はありますよね?テレパシーって、あれだとおもいます。意識して考えてはいませんが、それだと思います。彼は・・・大樹君は、その魂でしっかり語りかけて来てくれています。そして・・その姿形は、都合のいいような大きさで・・・本当に都合がいいかも知れませんが、赤ちゃんのサイズで・・・そして裸で・・・・」
* この件は、信用できない方は無理して信用しようとしなくて結構です。
あくまでも私の頭の中の出来事ですから、批判されればそれに反論はしません。
続く