「龍門くん・・まあ 待て!そんなにショックを受ける必要はない。相手はまさしくアサシンのような男のようだからな・・・必殺仕置き人か?と思うぐらいのな。」
「あっ!はい・・・取り乱してしまいまして済みません。しかし隣の部屋に我々がいて・・・その隣でこのマイケルを脅かし洗脳した・・・その自信と手際を考えると・・・少しレベル違いなのかと自信がなくなりかけました。」
龍門の言う事は本心だろう。私も正直に言うと、これほどの拝み屋を相手にした事は無かった・・・これから何が起きるのか・・・見当がつかないのも事実だ。
「明日香ハ 私ニ・・・私ノ藁人形ダト言って、不気味な藁人形をダシテキマシタ。私ガ 何ヲ馬鹿ナトイッタラ、手カラ針ノヨウナモノヲダシテキテ・・・・ソノ人形二サシマシタ。ソウシタラ・・・声モ出ないヨウナ激痛ガ体ゼンタイヲ走りマシテ、動けなくナリマシタ。息モデキナイクライノ苦しサデシタ。言う事ヲキケト・・・井口の事ヲオシエロトイイマシタ。ソウイッテ針を抜いたらイタミ・・・キエマシタ。」
「藁人形を使って君を脅かしたのか?何と言う奴だ。それで?」
龍門は乗り出した。
「私・・・私コワクナリマシタ・・・ダカラ井口の事オシエテシマイマシタ・・・ユルシテクダサイ。ソノトキ明日香は、モウヒトツノ藁人形モッテイマシタ・・・コレハソノ井口の人形ダト・・・ダカラ井口ナドハ 怖くないト・・・ダカラ協力シロトセマリマシタ。」
「井口さん!あの男は井口さんの藁人形を・・・・」
龍門は慌てて言った。いつもの彼らしくないくらいに動揺してしまっている。
「俺の藁人形か・・・」
「明日香・・・コウモ言ってマシタ。顔をミテオカナケレバ 呪いハカケラレナイト・・・ダカラ顔ヲミニイクト・・・」
「それで今日の顔合わせか・・・と言う事は、俺の命はすでにそいつに握られているという事になるな。ヤバイ!」
「ヤバいって・・・そんな呑気な!」
「まあ待て龍門クン・・・」
私はそう言ってその場に結跏趺坐の姿勢をとった。(座禅のようなもの)
「臨・兵・闘・者・皆・陳・列・在・前 我を守りし守護の神々よ、掛かる邪気を払い落したまえ」そういって手印を結んだ。
続く