「そんな〜 このままじゃヤバいじゃないですか・・・」
鈴木さんは心配そうに言った。
「そうだ・・・その旅館の写真があるんですが・・・」
そう言って古い昔のような建物の写真を見せてきた。
「これが旅館?」
私も思わず聞いてしまうくらいの、いくら歴史のある旅館でも、そりゃないだろうと思ってしまうくらいの・・・貫禄のある造りだ。
「はい・・・旅館です。」
「旅館と言うより、時代劇に出てくる旅籠屋・・・って感じだな。凄い・・・凄すぎる・・・これ、本当に手を加えているのか?」
「一応 おかみさんはそう言っていましたが・・・でも入口は 土間でしたけど・・・」
* 載せたくなるような写真が沢山ありますが、旅館の人に迷惑がかかってはいけないので・・・残念です。肝試しにはサイコーかも知れませんね。
私は こんな写真を見せられて・・・やっぱりこの2人の為に努力をしてあげないとまずいなと思い、肩口に、覗き込むようにしている女性たちに話しかけた。
この女性たちは、この2人に恋人を見て、思わず憑いて来てしまったのだと言う。納得してくれたが・・・
これは2人には言ってなかったが、戻る代わりに、3日間だけこのままで居させて・・・との希望だったので、その希望はそっと聞いてあげた。
そして彼女たちは約束通り、3日間だけ「好きな人?」と居て満足そうに帰って行った・・・この旅館に。
この時、私は浄霊をしなかった・・・成仏もさせなかった。彼女たちがそれを望まなかったからだが・・・それで良かったのかは、私にも分からない。しかし彼女たちは、仲間の所へ帰ることを望んでいたのも確かだった。
ですから・・・私的には間違いなく、この旅館には、彼女の昔の仕事仲間がたくさん存在しているところだと思います。
だから、おかみさんは、誰も他に泊まり客がいないにも関わらず、「この
座敷は夜中になるとうるさいから、この部屋では泊まれないんですよ」と親切に?言ってくれたのだ。
夜中ににぎやか?・・・女郎屋時代のお座敷・・・「チントンシャン」とか?
興味と勇気のある人は、是非 宮崎の日向市で調べてみてはいかがですか?
ただ・・・くれぐれも、ここ霊が出るんですって!と言う事は避けてください。
誰もそんな事は言っていませんから・・・私以外は・・・・・
完