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「死者が残した結婚指輪 13

2008-10-05

51770.jpg

見た目は高坂さんのまま・・・でもその声とその目付は別人・・・
その迫力に、私は思わず無意識に後ずさっていた。
しかし所詮カラオケBOXスペースでは、すぐに壁にぶつかってしまった。

「高坂さん 私が分るか?!」
「お前は誰だ・・・あの時に俺が見た男じゃないな・・・他にもこいつには男がいたのか?」
またあのこもった様な、脳に直接語りかけてくるような声だ。

高坂さんの顔をした別人格がそう聞いてきた。間違いなく元ダンだ。

「貴方は高坂さんの元のご主人か?」
ゆっくりな行進が止まった。
「俺の事を知っているのか?俺はお前を知らない・・・ぞ」
曖昧に上げた手の人差し指がゆっくり伸ばされ、私を指さしてそう言った。
そして少し首を傾げた動作をした。
「この指輪・・・見覚えがあるだろう?あんたの左手にはこの指輪の片割れがあるか?」
そう言って指輪を乗せた手のひらを開き、私は唐突にそう聞いた。少し乱暴な賭けに出たのだ。
元ダンはその指輪に目をやり、自分の左薬指を見た。
その目は大きく見開かれていた!

「な・・・い・・・俺の指輪・・が・ない・・・」
不安定な思考が、自分の肉体の消失をまだうまく理解していず、今の謎かけにも思考が追い付かずに、揺れている。

「あんたの指輪は、お骨と共に墓の下にある。この指輪はあんたが元の奥さんに渡させたものだ。それが今は私の手の中にある。」
元ダンは自分の顔を触って確かめている・・・自分が奥さんの体に入り込んでしまった事に今気がついたようだ。
                     続く

Posted by kiyoman 00:38:50 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
ピーマン・茗荷以外なら何でも好きです。
お酒はあまり飲めません。強くないです。
善哉が大好きです。

あっ!おまんじゅうと羊羹が苦手です。

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