閻魔大王の間・・・そうかあの大きな鏡のような物で、俺も生きてきた姿を、一部始終写された・・・隠しても無理な姿、決して取り戻すことの出来ない過去。一切の言い訳が出来ない閻魔大王の間・・・
「貴方も自分の姿を見ましたよね?でも貴方の場合は、一番の罪である人を不幸にしました。他人を、またその関係ある人たちをすべて悲しませた罪は、とても重いのです。ただ・・・貴方の場合は、その最大の被害者であるあの姉妹が貴方の罪の軽減をお願いしてきたのです。本当に稀な事です。
ある意味それだけ貴方の苦しみが、自分の犯してしまった罪の重さに耐えられないほどに壊れかけていたのを感じたのかもしれません。そしてあなたの家族との離別も・・・同じだと・・・貴方は救われたのですから、それだけこれからは心を入れ替えて、良い魂の輝きを持って頂きたいのです。分かりましたか?」チハルさんは、最後にニッコリと微笑んでくれたが、物凄い迫力を感じた。これが清き魂の、徳の高い霊なのか・・・そう感じずにいられなかった。