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プロの占い師が集う[占いブログ]


過去のお話を読みたい場合は

カテゴリーを細分化して、お話別に何とかまとめました。
読みたいお話別にすべて読む事が出来ますので、そちらからお探し下さい。


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土地の記憶にリンクする恐怖 38

2008-04-18

「しまった!」
私は焦った・・・・そして部屋の入口を見た。
そこには乙部家の家族が立っている。

しかしその心配も必要なかったようだ。

まるで何かに押し返されるように後ずさる宮坂権造。
その後ずさった向こう側には、左手で右手首を握りしめ、右手の平をかざした乙部家の繁夫お父さんが立っていた。

本人にはこの霊は見えていないだろうが、異様な雰囲気と、気の圧力を感じたのかもしれない。
おそらくは、今でもこの時の自分の手柄は分ってはいないかも知れない。

「なんだ・・・さっきまでとは違う。
この先の場所が見えない・・・幕だ・・・真っ白い幕が張ってあるようだ」


そうか・・・良かった。この男からも家族が見えていないのだ。
あの右手からこのような男には、前が見えないくらいの光の幕のような物に見えるのだろう。その分乙部家の家族が見えないのだ。

「危ない所だった・・・がもうそれも終わりだ。お前の存在できるのは、いまはもうこの部屋しか無い。一歩も外には行けない。もう終わりにしよう。宮坂・・・」

「お前に・・・そんな力があるのか?俺を殺す気か?殺人だぞ、それは・・・」

「殺人だと?お前・・・自分の状況が把握できていないのか?お前は死霊だ・・・人間じゃない。そうか・・・肉欲が強すぎて、まだ生々しい感情がその霊魂の中に渦巻いているのか・・・外道よな。」

「死んでる?俺が?そんな事はどうでもいいや。しかしいい女だったぜ?あの女。親方の所へ連れて行く前には、俺の勝手だ。必ず味見してやっただけの話だからな」

そのにやけた顔を見た瞬間だった。
私の念気が弾けた!
その男には見えただろう・・・この部屋いっぱいに広がる光の輪を・・・それが最後だ。
シュッと広がり、そして閉じて行く。
私の感情にリンクして発してしまったようだ。
これでいい・・・それ以上聞きたくなかった。
それと同じ目でこの乙部家のお嬢さんたちも見ていたとしたら、ぞっとする。

まさかこの家に来るまでは、ここまで凄い家だとは、正直思っていなかった。
心が痛む・・・
             続く

Posted by kiyoman 19:48:59Comments(0)TrackBack(0)

土地の記憶にリンクする恐怖 37

2008-04-18

「おまえ・・・おまえはかんけいないだろう・・・・なぜ邪魔をする! 」

自分の名前を呼ばれた事で、見つけられた事を理解し、またその異様な力を認めざる得なかったのだろう。

「見逃せ・・・わかった あの女を連れて行ったらもうここには来ない・・・だから今は見逃せ・・・」
「おまえ・・・どこへあの子を連れて行く気だ?もうお前の帰る場所は、あの世の中の最下級の場所だけだ・・・」

権造はまだ理解していないようだ・・・自分が帰るルートにしていたあの祠が消えた事を・・・
「なにを言っている・・・俺はほれ・・・あそこから・・・ん?」
「やっと気がついたか?あの窓・・・今まではあそこから自由に出入り出来ただろう?でも今は出る事も不可能だ。そしてあの入口・・・あそこももうお前が自由に出入りする事は出来ない。ここの住人の怒りだ。だから私はお前を捕まえやすくなった・・・逃げ場を失ったお前なら・・・」
「にげば・・逃げ場・・・待て!おれも親方に言われて女を集めているだけだ・・・俺は悪くない・・・俺が悪いんじゃねえ」
「その親方自体もうこの世にはいない。お前は誰の命令であの子をさらいに来ているんだ?命令なんかじゃない・・・お前があの子に執着しているからだろう?お前・・・あの子を犯したな?」
「い・・・いや・・・それは・・・俺はしきたりを教える・・・ためにだな・・・」
「醜い奴だ・・・だからあの子はあ前を恐れているんだな。この鬼畜野郎が。」
「あいつ・・・その後にすぐに・・・舌を噛んで死にやがった。くそ・・・上玉だったのによ。そのあとあいつの死体をあの沼に沈めてやったぜ・・・ざまあみろだ!」
「おまえ・・・やはりあの子の亡骸を、あの沼に沈めたのか?だからか・・・あの沼に・・・そしてこの場所に・・・いる訳か」
その時だった、私の一瞬の気の緩みを見計らって権造は部屋の出口へ突進した。
               続く
         

Posted by kiyoman 00:14:20Comments(0)TrackBack(0)

土地の記憶にリンクする恐怖 36

2008-04-17

「うん・・・こちらに吸い込まれる・・・清らかな音色が・・・邪悪なる魂をからめ捕る・・・・もう逃がさない。」

みんなを階段の踊り場に残し私は部屋へ踏み込んだ。
そして部屋に向かったままお父さんに言った。
「お父さん・・・逃がさないように出口で見張ってください。お願いします。」
「逃がさないように・・・って。出来ますかね?」
流石に不安がるお父さん・・・
それは当然だろう・・・しかし
「お父さんなら出来ます。さっきの右手がありますから・・・」

徐霊までは出来ないが、はじくくらいまでは出来る右手になっている筈だ。
それに掛ける!

「はい!やれるような気がします。」
「よろしくお願いします。」

私は部屋の真ん中に立ち、両手を横に広げた・・・掌を上に向けて・・・

「お前の居る場所はここではないはずだ!死後しても、まだ人の魂に喰らいつく悪鬼たるその思い・・・ここで終わりだ。権造・・・そして次の時代は宮坂 権造よ」

その時・・・悪鬼なる気が動いた。
出口へ向かうが、お父さんが居る為に、部屋の中をぐるぐる回る・・・物凄いスピードだった・・・・
「もう逃げられまい・・・終りさ。遥か下の世界がお呼びだ。お前は閻魔の間も素通りのようだ。」

上に向けていた両の掌を前方に向けた。
キャッチしたのだった。
               続く

Posted by kiyoman 00:37:57Comments(0)TrackBack(0)

土地の記憶にリンクする恐怖 35

2008-04-16

「さあ・・・2階へ行きましょう。」
そう言って私はポケットから、ハンドベルを出した。

階段の下に来た時に、私はそのベルを鳴らした・・・
済んだ音が鳴る。
その済んだ音色の吸い込まれる方向に、ゆがみがある。
「チリーーーーーン」
「すごく綺麗な音色・・・」
乙部友子さんが言った。
「やはり2階に吸い込まれる。歪んだ空間があるはずだ。そこの居る。」
2階に階段を上りながらもながらも、そのベルを数度鳴らす。

「みんなもこの音が吸い込まれる方向を感じたら、教えてくださいね。」

2階の踊り場についた・・・
そこで今度は少し強めにそのベルを鳴らす。
まるでその音の流れが見えるような気持ちさえした。
すると・・・
一斉に「こっちに流れています!」
と家族全員が指さした場所・・・・

そこは和室だった。
               続く

Posted by kiyoman 10:43:31Comments(0)TrackBack(0)

土地の記憶にリンクする恐怖 34

2008-04-14

さあ・・・これで準備は出来た筈だ。
あとは逃げ場を失ったあの人買いの男を除去・徐霊するだけだ・・・

「部屋に戻りましょう。」
リビングからまたやり直しだが、今度は最後になるだろう・・・
これを呼んでいる方々は、なにをまだるっこしい事をと思われるだろうが、実際、マンガや映画のように簡単にいかない事もあるのです。

とくに相手がしゃにむに向かってくる霊であれば早いのですが、知恵を使ってのらりくらりと逃げる霊には、このように面倒な作業や知恵比べのような事をあるのです。

リビングに戻っても、もう誰も座らない・・・みんなもこれからだと感じているからだろう。

私は気を集中して、先ほど張った気のネットを、もう一度確認した。
「いる!2階にいる!」
私は2階を見上げて言った。
「お父さんも2階に行って、一緒に探して下さいませんか?」

今のお父さんには、あの霊をとうせんぼ出来るくらいの力はあるように感じた。
「私が?」
「そうです・・・ちょっと右手を貸して下さい。」
私は差し出されたお父さんの右手のひらに、自分の右手のひらを当てた。

必要な分の気を流し込んだのだ・・・
「さあ・・・これで今までよりスムーズに霊を感じられるはずです。行きましょう」
「はい!やってみます。井口さん」

お父さんはやる気になってくれた。
意外な所で隠れた素質を持っている人に出会うものだ・・・
過去世で私を知っている人・・・

この家にきた時に、家族全員から信じていないなら、下手な事を言わないでよ・・・と釘を刺されていた人物とは思えない。

大穴のような展開に、家族は茫然としている。
そのお父さんのやる気になった表情に。
             続く

Posted by kiyoman 00:22:14Comments(2)TrackBack(0)

土地の記憶にリンクする恐怖 33

2008-04-13

1Fのリビングに降りた私は、紙とペンをもらって祠の封印の為の、印の絵文字を書き込んだ・・・
それに念気を込める・・・・・・・・・

「これよりこの祠を閉じる。すでに祠の役目は折っている。現世に行ききしたる迷える魂たちよ、祠の封印によりさらなる迷いの起きぬよう、なんじ達の魂を浄化させよう。忌まわしき記憶の苦しみ・・・今日 この時で解き放たれん・・・・フッー!」

額にうっすら汗がにじむ・・・
「さあ、庭に行きましょう。」
「はい!こちらです。」
お母さんが庭に案内してくれた。
他のみんなも玄関から回って来て庭にそろった。

その庭には、タイル状の庭石と、玉砂利が敷き詰められた・・・
ただ、私の言った祠後だけは、土のまま草木が植えられるようになっていたので助かった。
やはりそういう作りになっているモノなのだろう・・・この時のための必然だ。

私はその庭の隅の土を浅目に掘った。
そこに私が念を込めた封印の紙を入れ土を掛けた。

最後に土の上から光の印を結んだ。
「ふーっ・・・・これでどうだ?」
立ち上がった私の眼の下で、その祠の角ばった石の塔は消えた・・・・

あの男は?どこへ行った?
もうここに逃げる事は不可能なはずだ。
これでいける場所はもうわずかのはずだ。

庭から見上げたその乙部家の全容・・・
僅かだが立ち込めていた暗雲が晴れて明るくなって来たようだ。
               続く

Posted by kiyoman 11:37:06Comments(0)TrackBack(0)

土地の記憶にリンクする恐怖 32

2008-04-12

「この人の頭の中で兵太クンを見つけたのか?」
これは意外な方法であった・・・

実際には見つけられない弟を、友子さんがみた兵太クンの夢を、この子は見たらしいのだ・・・・だから、この家に居たのか。

「でも・・・呼んでも聞こえないし見えないようなんです・・・帰ろうって話しかけても・・・・」
「そうか・・・薄い・・・本当に薄い壁があるんだろうな・・・2人の間には。あくまでも友子さんの見る夢だから、友子さんの夢の内容でいくらでも場面が変わってしまう。そこが人の夢を通しての世界なのだろう」

「このお姉ちゃんに謝りたいんだけど・・・そうするとまた夢の中で迷惑かけちゃうから・・・おじさん、誤っておいてね?」
「うん・・・分った。ぼくから言っておこう。さあ・・・話はこのくらいにして、祠の事はいいね?」
「うん・・・兵太と会えるなら・・・一緒に帰れるなら・・・・」
「大丈夫だ。それは僕が頑張るから。それからもう二つだけ教えて欲しい事があるんだけど・・・・」
「私の知っている事かな?」
「知っていればの話なんだけど・・・ここの沼は、犠牲者は兵太クンだけかな?それとも・・・嫌な事を思い出させてしまうけど・・・・」
しばらく沈黙が続いた・・・
「ううん・・・ここはもっとたくさんの村の人が・・・・野代のおばあちゃんも・・・兵太の一つ下の孝太も・・・みんあ貧乏なうちの子たちが・・・一杯。それに沼の逆側にも、これと似た祠が建っていたから・・・向こうの方でも・・・きっと」
「そうか・・・たくさんか・・・ごめんね。後一つは、きみはもう一つの生きた時期にも、人買いに連れて行かれたのかな?」
「違う・・・二回目に生きた時は、自分で・・・売られたの・・・食べ物が欲しくって・・・」
「分った・・・もうそこまでで良い。悪い事を聞いてしまったね。さあ・・・もうすぐだ、兵太クンに会えるのは。」
「うん!」
私は立ち上がった・・・振り返ると乙部家の家族が見守っていた。
時間にすると、大した事が無い数分の会話だった。
              続く              

Posted by kiyoman 01:32:11Comments(2)TrackBack(0)

土地の記憶にリンクする恐怖 31

2008-04-11

「ところで聞きたいんだけど・・・君もあの祠から前の世界・・・・に戻れると言う自覚があるんだね?」
「うん・・・あいつから逃げる為に・・」

「あいつも前の世界に世界にまで追いかけてくるのか?」

「うん・・・あいつは家族のためだぞや、皆のためだぞ、お前のためだぞ・・・とそればかり言って追いかけてくるの。」
「もう一度言う・・・君もあの男も、実はもうこの世には存在していないんだ・・・ただ、死に切れない気持ちが君を地縛霊にしてしまったんだ・・・君の弟の兵太クンも・・・・あいつがなぜ霊としてここに現れるのかが分からない・・・なにか知らないか?その理由を」
「死んでいるのは知ってるよ・・・だって舌を噛んで死んだんだもん・・・私。それに兵太も沼に沈められたのも見たから、兵太も死んで居る。ただ・・・あの子は自分が死んだ事を知らないから・・・それで迎えに来てあげたら・・・あの男が居た」

「それで・・・あの男まで浮かばれない霊になってしまった理由は?」
「あいつは・・・ある日、私と兵太の父ちゃんに、鉈で頭をえぐられて死んだんだ。
そしてお父ちゃんはその死体もその沼に引きずり込んで鎮めてた・・・」
「あいつもあの沼で・・・だから祠から出入り出来る訳か・・・そして奴も成仏できない地縛霊に・・・」
「あいつ・・・とっても変だっんだよ。赤い色が嫌いでさ・・・着物の色も・・・それに血の色も、血その者の色も。」
「赤か・・・乙部さん・・このベッドの足もとの棚・・・この上掛けの布を赤に変えられないかな?」
「あっ!あるはずです。」
そういって部屋の中を探しまくって1枚の布をその棚に敷きました。
なんとサイズも丁度いい・・・誂えたようだ。
「うん・・・これで良し・・・この方がいいよ。」
私はみんなの視線から、もとのベッド脇に目を移した
「ありがとう・・・君の情報が役に立った。情報って・・・話が役に立ったと言う意味だよ。」
「そう・・・おじちゃんは私たちが見えるの?不思議な人ね。でも・・・悪い人じゃないと言う事も分るよ・・・お願い・・・あいつもをやっつけて!そして私と兵太を・・・天国に行かせてほしいの・・・」

「分った・・・物分かりのいい子だ」
「私このお姉ちゃんの頭の中で弟を見つけたの・・・きぅとこのお姉さんは夢の中で怖かったはず・・・・可哀そうな事をしてしまった・・・から」
                続く

Posted by kiyoman 03:05:43Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
ピーマン・茗荷以外なら何でも好きです。
お酒はあまり飲めません。強くないです。
善哉が大好きです。

あっ!おまんじゅうと羊羹が苦手です。

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