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過去のお話を読みたい場合は

カテゴリーを細分化して、お話別に何とかまとめました。
読みたいお話別にすべて読む事が出来ますので、そちらからお探し下さい。

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きつね憑き 44

2007-12-22

37045.jpg

さあ どうする・・・どうなる・・・どうでる?

「う・・・動けん・・・こやつ・・・」
「俺がやる・・・許せん・・・」
足を折った奴がびっこを引きながら 睨みつけてくる。

足手まといな憑依したボディ・・・
おそらく・・・来る!

私はその次を警戒して 後ろのポケットから 五鈷鈷を出し 右手に握りしめた。
左手に龍門さんの長い拍子木を持って。

足を折った男の体が、どこかぼやけた・・・

ブウーンと少し音がしたように感じた。
崩れ落ちる男の体
その横に少し中に浮くように狐の姿が浮かび上がった。

回復したあ龍門さんと、阿黒さんも立ち上がり構えた。

「おまへも脱ぎ捨てろ・・・こんな動きずらい体を・・・」
「い・・や・・・脱げん・・のだ・・・動けもしない・・・くそっ・・・さっ・・きから何・・度も・・試して・・・いる」

「なんだ・・・だらしない・・・俺一人でも十分だ・・・俺は孤地とはちがうのだ」

「みなさん・・・この石像に一歩も奴を近くに寄せないように、ここを囲んでください。」

社長の号令で、若い衆達が石像を囲んだ

「阿黒さん 龍門さん・・・奴一人にかかりましょう!」
「おう!」
「はい!」

私は左手の拍子木を龍門さんに投げた

「一斉にかかります!!」
そう言って私は右手の法具に力を加えた

「いきます!」
阿黒さんがごつい数珠を振り回しながら狐に打ってかかった。
飛びのいた狐に向かって 今度は龍門さんの拍子木が打ち下ろされた。

みなそれぞれ法力 念力が込められた一撃だった。
真空波(カマイタチ)を打たれる前に一気に行きたかった。

真っ白い体の狐が、龍門さんの一撃をかわして降り立った所が私の目の前であった。

「神仏のご加護 ここに共に!!」

右手の法具を私は突き出した! 
続く

Posted by kiyoman 14:35:55Comments(0)TrackBack(0)

きつね憑き 43

2007-12-21

「ガツン」

砕けるお稲荷さんの石像
この時の私の行動には、むしろ仲間の方が驚いたようだった。

「な・何をするんだ!井口さん」
阿黒さんが叫んだ!

「余計に怒らせるだけなのに!」
龍門さんが叫んだ!

「なんてことをするんだ!井口さんも狂ったか?!」
額から流れる血をタオルでぬぐいながら河野さんがうめいた・・・

確かにこの時わたしのとった行動は、自殺行為のように感じただろう。
誰もが 2人の憑依された若者に攻撃を加えることと思っていたはずだ。


「何をする・・・きさま・・・この期に及んでまだ狼藉を働くか?きさま・・・きさま・・・」
憑依された一人が唸った・・・

「貴様は俺達より気が狂っている・・・恐怖で気でも違ったのか?」
足を砕かれた男が言った。

私はその二人を見ながら、柏木に巻かれていたお札を素早く外した。
そしてそのお札を砕いて残っている、お稲荷さんの石像の残骸部分に巻きつけた。

「!!!!! ゴフッ!・・・・お・のれ」
足の折れていない方の男が、急に硬直したように動けなくなった。

「みんな安心してくれ! 龍門さん このお札はどこにあった?」

私の質問と行動に呆気にとられながら

「そのお札は、あそこのお稲荷様の社の扉の下に落ちていたものよ・・・剝されて打ち捨てられていたみたいなの」

「よく見つけたね・・・どうやらお札を剝されてしまっていたから、自由に動けたみたいだな?」

「ばかな・・・俺達は祀られているのだぞ?疫病神のように封印なんかされるものか?愚か者よ!」
足を引きずりながら 少し近ずいてきた。

「はたしてそうかな?貴方達3体のお稲荷様は、力が強すぎた・・・」
私は語り始めた・・・誰に語るともなく

「力が強すぎたために、貴方たちは欲望も強かった。祀られて、災難からこの村の人たちを救ったはいいが、その後の要求がどんどん大きくなるにつれ、村人たちは貴方達の存在が邪魔になってきた・・・
そこで村人たちは話し合い、その当時 非常に徳の高い僧侶に依頼し、貴方を封印した・・・そのお札自体の力と言うより、その僧侶の力により、何かのきっかけがあるまでは、動けなかったはずだ・・・このお札は比較的新しい・・・封じる力も弱まってしまっている・・・遠い昔の封印だから・・・違いますか?」

「長々と・・・話おって・・・・くっ」

「だから私はこのお札に、私の念気を込めて石像に巻いてみた・・・その僧侶ほどの徳は無いが、思ったよりも効いたみたいだ」
              

私は茫然としているみんなに向かって、親指を立てたこぶしを、突き出して笑った。

これで片足が不自由な狐と、身動きできないでもがいている狐が目の前に居る。

さあ・・・どう出てくる?
                続く

Posted by kiyoman 01:46:34Comments(0)TrackBack(0)

きつね憑き 42

2007-12-20

へらへら 笑っている・・・
「こいつら自信を持ってるのか?やばいか?」

阿黒さんが龍門さんを庇いながら聞いてきた。
「恐らくそうなのでしょう・・・さっきの狐は、人の体から抜け出してからでないとその力が出せなかったようですが・・・この2人は違うようです・・・」

そう言っていたら、先ほど龍門さんに足を折られた男が、バランスをとりながら立ち上がった。
どうやら現実的なの人間の体は、物理的なダメージを受けたら、すぐ回復とはいかないようだ。
それが起きたら漫画と思っただろう。
いや・・・一巻の終わりか・・・

「さあさあ・・・次は誰かな?ずいぶん人がいるね・・・みんな罰を受けにきたのかな?」
一人がズイと一歩踏み出してきた。
その両手は、体の脇にだらりとぶら下げたまま・・・
何も持っていない手が、かえって不気味だった。
「龍門さん!その拍子木を貸して?」
私は叫んだ。

「あ・・・はい!」
そう言ってお札の巻かれた拍子木を、投げてよこした。

「みなさん・・・奴らの気を引いていてくれませんか?」
「何だかわかんねえが・・・よし!みんな片っぱしから物を投げつけろ!」
社長がみんなに命令した。

みんなが一斉に物を投げつけ始めた。
その隙に私は一気に走った・・・その先には

「はあ〜っ!!」
私は手に持った拍子木を思い切り振り抜いた・・・
その先には・・・首の取れたお稲荷さんの石像があった。
「ガツン!」
相当老朽化していたのだろう・・・意外とあっさり砕けた。
                続く

Posted by kiyoman 00:24:29Comments(0)TrackBack(0)

きつね憑き 41

2007-12-19

龍門小百合の気持ちを考えた・・・
危険とは思ったが、その気の迷いが龍門を止める言葉のタイミングをずらした。

龍門さんは手の持つ油あげを、2人の前に投げて、お酒の瓶の蓋を開けた。

それを持ち走りながら、右手には腰にさしていた樫の拍子木の長い棒を持っていた。

1本なのは、先ほど地下で、孤地という狐と会いまみれた時に、バッサリと切られてしまい、短くなってしまったので、今は失われてしまっていたからだ。

「はあ〜っ!!」
油揚げに気を取られた2人に向かい、酒の瓶の中身を撒き散らした!

酒を全身に浴び ただ佇む2人の憑依された男にむかって右手の拍子木を横殴りに振った。
しかし・・・ただの物理的攻撃では効かない事を、先ほどの河野さんの一撃で見ていたはずだ。それなのに・・・・

いや?・・・龍門さんが叩きつけた拍子木には、お札のような物が巻きつけられていた。いつの間に?

その拍子木の一撃が、首を持たぬ方の若者を捉えた。

「ガコッ!」
鈍い音がした。足のひざ下あたりに食い込んだ。
この一撃はさすがに効いたらしい。
左足が不自然に曲がってバランスを崩して倒れた。
折れている筈だ・・・・これで一人の動きを止められる。

「よっしゃ〜っ!!」
龍門は後ろに跳び退りながら叫んだ。

その龍門に向かって黒い塊が一直線に飛んできた。
「キャッ!」「ガツッ!」
「大丈夫か?龍門さん」

阿黒さんが龍門に向って走った。
龍門は何とか右手に握った拍子木で受けたので、その拍子木が当たった鼻から鼻血を出すだけにとどまった。

顔面に向かって投げつけられたものは、足元に転がっていた・・・
狐の石像の耳のない頭だった・・・

「あははは・・・よく避けられたね?顔をグチャグチャにしてあげようと思ったのにね・・・残念だな・・・・」

この狐たちは、孤地と違って、何と軽い奴らなのか・・・その分恐ろしさを感じた
              続く

Posted by kiyoman 00:48:51Comments(0)TrackBack(0)

きつね憑き 40

2007-12-18

額から鮮血をまき散らしてのけぞる河野さん。

「だ・大丈夫ですか!!何しやがる!お前たち」

河野さんに集まり、二人の兄貴格の一人が2人の若者に向かってどなった。
悲しいかな、まだ状況がよく掴めていないようだ。

「待ってください。無駄ですよ、説得は」
私の発言に何かを初めて感じたのか、首を縮み込ませて、呻く河野さんを引きずるように後ろの安全な所に下がった。

「井口さん!あの二人・・・」
社長は2人を見ながら私に小声で話しかけてきた。

「そうです・・・お嬢さんと同じです」
「でも・・それじゃあ 娘の友達たちは救われたんですか?」

「はい・・・どうやらターゲット変更のようですから・・・それはそれで困りますがね・・・」

「そうですか・・・それは良かった。本当に良かった・・・うん・・・」

この社長は人の話を聞いていないようだ・・・こっちが今はやばいと言う現実を。呑気で幸せだ。

「阿黒さんどうしよう?」
「う・・・ん。いい考えが浮かばんな・・・わしにはTPOがないんじゃ」

「2人とも!ここは私にやらせて?」
そう言って龍門小百合が前へ出た。
その両手には、油揚げとお酒の小瓶が握られていた。

「龍門さん・・・そんなのじゃ・・・無理かと・・・」
私が遠慮がちに注意したが、勢いがついた彼女には聞こえなかったようだ。

先ほどは背中を断ち切られたので、何とか名誉挽回したかったのだろう。

                続く

Posted by kiyoman 22:33:24Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!
最近のマイブーム:もりそば・・・

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