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過去のお話を読みたい場合は

カテゴリーを細分化して、お話別に何とかまとめました。
読みたいお話別にすべて読む事が出来ますので、そちらからお探し下さい。

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私との対極の男 拝み屋 41

2008-07-23

最終回

明日香からの電話は切れた・・・

「元山さん・・・これで問題なく財産の問題は解決するでしょう・・・あの男も自分のやっている事の怖さを、今は感じていると思いますから。
約束は守る筈です・・・今の電話はその為のものでしょうから」


私は穏やかな顔でクライアントの元山さんに言った。

「そうですね・・・私も感じました。急に送られてきていた邪悪な真っ黒な気が、フッ・・・と言う感じで消えた感触を・・・本当に一瞬でしたから・・・驚きましたよ・・・」

ブライアン・ダガ―牧師が言った。

「ワタシモ・・・デモ コワカッタネ・・・」そう言ってマイケル・ミラーは、自分の携帯電話を両手に持って、一気にへし折った。

「ワタシ・・・カイヤクシテ・・・アタラシクナンバースルネ・・・」

マイケルの行動に驚く一同を見て、私と龍門は笑って答えた。相当怖かったのだろう・・・そして自分の携帯番号が、明日香に知られていることへの恐怖が拭えなかったのだとしても仕方のない事だ。

「ありがとうございました・・・本当に。井口さん・・・龍門さん・・・ブライアンさん・・・みなさんも・・・本当にありがとうございます。」

元山さんが涙を流しながら言った。

「我々のプライドが勝ちました・・・良かったですね。」
龍門はまだプライドに拘っていた・・・相当効いたのだろう・・・明日香に無視されていたことが・・・

「我々か・・・これが一人だったらヤバかったな・・・今になって俺の右手が冷たくこわばって来たよ・・・痛い。」

「本当ですか?」そう言って龍門が私の手に触ってこようとした時に、横から握って来た手があった。

「ワタシガナオスネ!オレイト、オワビネ・・・ヤラセテクダサイ」

マイケルだった・・・・私の右手を持って気を注ぎこんでくる。
そして最後に十字を切った・・・

「ドウデスカ?キキマシタカ?」

「おお〜治ったぞ!!右手が元気になったよ、マイケル。」私はそう言って何度も右手をグーパーにして見せた。
まだ少し痛むが、マイケルの気持ちが嬉しかったから、それは我慢した。

「井口さんは・・・相変わらず変わらないようですね。普段はそうやって明るく面白く・・・優しい人のままだ。マイケル・・・良かったな。役に立ったぞ。」
そう龍門の言葉を聞いて、嬉しそうにマイケルは笑った。みんな笑った・・・

そして後日・・・元山さんから、無事に遺産相続の話し合いが終わった事の連絡があった・・・無事に終わったのだ・・・明日香との事も・・・

                      完

Posted by kiyoman 01:06:41Comments(9)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 40

2008-07-22

「しかし、俺はお前を許さない・・・俺を知っているくせに無視しやがって。」

「あははは・・・いっつ・・・笑うと体に来ますね・・・貴方の能力の属性では、私の邪魔は初めから出来ない事を、貴方も良く知っていたはずですが?違いますか?だから井口さんに期待されたんでしょう?」

「・・・・・・・・・・・・・」
龍門は返す言葉が無かった。確かにカトリック系の能力には、呪い系に対する方法は、これと言ってない。だいたいがゴースト・霊・ポルターガイスト・デビルに対しての対処法が基本だ。
今回のような純粋に日本的な呪術を使った遠隔呪いなど、海外では少ないからだ。

「私は龍門さんが助けを求めた井口さんに興味を示した・・・正直な話、問題ないし、障害にもならないと思っていました。実際 呪い返しにあった事などありませんでしたからね。今日初めて知ったし、味あわされました。恐れ入りました。あっそうだ・・・龍門クン、井口さんに伝えてもらえますか?この右足の呪いは、いつ外してもらえるのでしょうかと?」

龍門は私のその事を伝えた。
「龍門クン・・・明日香に伝えてくれ・・・そちらのクライアントに事情を説明して、妥協して静かに財産分与の署名捺印が終わらせてくれ・・・それまでの保険だ。」

それを聞いた明日香良一は
「なるほど・・・井口さんはいたってシンプルな、実戦向きに来た人だという事が改めて分りました。なるほど・・・私でもそうしますね。」

私は再び龍門クンから携帯を受取り
「じゃあ・・・・約束は守れよ・・・」

「分りました・・・どうせ私が禁を破ろうとすればこの右足は・・・」
「ちぎれるほどの痛みと壊疽を起こす・・・」
「守るしか無いようですね・・・この私が呪いを掛けられたまま終わるとは・・・部下に示しがつかないが、それで見逃して呉れる人ではないようですから、このまま終わりにしましょう。それでは無事なる契約完了を願って・・・井口さん、今度一度奈良へいらしてください。今度は井口さんのジャンルで力試しをしてみたくなりました。少し冒険ヤローでしょ?それでは・・・・・・・また。」

そういって電話は切れた。
                      続く

Posted by kiyoman 02:49:20Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 39

2008-07-20

「嘘なんか付きませんよ・・・これは私からの提案なんですから・・・
それにやはり私は井口さんのように、正面切ってどうどう戦うというタイプではないので・・・暗殺者のように蔭から・・・あっ・・・少しこう言うと卑怯な人間ですね。でも・・・今は後悔しています。今回の仕事も井口さんに自分をさらさなければ良かったと・・・あくまでも自分のスタイルを全うするべきだったと思っています。」

「俺は君がどこでどんな仕事をしようが、それには関知しない。ただ・・・また私と関わるような事が無いように願うよ。」

「私も同感です・・・私は井口さんが嫌いだ・・・少しプライドも傷つけられましたしね・・・今度井口と言う名前を耳にしたら、しっぽを巻いて逃げますよ。」

「そう願う・・・・ちょっと龍門クンが電話を代りたいようだ・・・」

そう言って私は電話を龍門に渡した。

「明日香だな?俺の事は知っているな・・・なぜ無視をする?」

「龍門さん・・・貴方は仕事のスタイルが変わりましたね?貴方らしくなく熱くなられている・・・貴方はどちらかと言えば、私に似たタイプだった筈です。だから貴方の事は分析完了していましたから、今回の事は、力は認めますが興味は無かった・・・しかし今は違う・・・貴方は今回のスタイルであれば面白いタイプです。そのスタイル変更は・・・井口さんの前だから?影響を受けたからですか?」

「確かに俺らしくなく・・・熱くなっていた。そうだな・・・井口さんの前だと・・・前もこうなった。いま気がついたよ・・・そのとおりだろう」

龍門は私の顔を見ながら言った。
                           続く

Posted by kiyoman 16:57:15Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 38

2008-07-19

47500.jpg

「ハイ・・・ドナタデスカー?」
マイケルには、多少余裕が出て来たようだった。

「ふざけた会話は必要ない・・・井口さんを出してくれないか?」

マイケルは私の顔を見た。私はマイケルの携帯電話を受け取った。

「そろそろ掛かって来る頃だと思っていたよ、明日香君。」

「もう少しお礼の電話を入れたかったんですが、少し右腕を痛めましてね・・・これがなかなか痛かったもんで・・・なにしろ自分の呪術を自分に掛ける事になる経験などなかったので・・・」

「本当に腕だけかな?まで負け惜しみが言えるほど、元気なんだな?大したものだ・・・・・」

「やはり・・・この右足の分は貴方の呪術なんですね?確かに色が違った気でしたから・・・ね。貴方に呪術の経験がおありだとは知りませんでした。どうです?私と組みませんか?どちらかと言うと、そちら側より私に近いように感じるのですが・・・・」

明日香は最大級の我慢をして電話をしてきているのだろう。手足のダメージを隠しながら。

「次は足では済まないよ・・・ど真ん中をズドーン・・・だよ。ただし・・・私は君ほどではないので、自分からは掛けられない、撥ね返すだけだから、明日香君が手を引けば問題なしのはずだ。どうする?」

「井口さんは駆け引きも話術も達者な方だ・・・恐れ入ります。」
「俺は営業マンだからな・・・」(この頃はまだサラリーマンを続けていた。)

「虫が良すぎるかも知れませんが・・・交換条件は駄目ですか?」
「どんな交換条件かな?」

「私もこの仕事で食べていかなければいけません。まだ信用を失う訳にはいかないのです。そこで貴方のクライアントの元山さんにお願いしていただきたいのです・・・私のクライアントとの財産話・・・多少の譲歩をお願いしたいのです・・・今回の件から手を引く事の交換条件で。」

「なんか・・・君の方が得をしていないか?」
「もちろん・・・私のクライアントには、元山さんには物凄いシャーマンがついているので、最小限の条件で飲んだ方がいいですと、伝えます。」

「最小限の条件で?財産話をか?」私は元山さんの顔を見た。元山さんは頷いていた。

「それから・・・」
「それから?なんだ・・・」
「あの・・・言いにくい事なのですが、今回は相討ちと言う事にしていただけませんか?プライドの問題と、商売の問題がありますので・・・・」

「君の商売など・・・俺には関係ないが・・・・」

「そうおっしゃると思っていました・・・どうやら貴方は私の一番苦手なタイプのようだ・・・明るく、力強く、エネルギッシュで、正義感が強くて・・・・・・・・」

「分った分った・・・歯が浮くような事をそれ以上言うな。必ず手を引くな!もし嘘をついたら・・・・」
                       続く

Posted by kiyoman 15:23:40Comments(5)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 37

2008-07-19

立ち上がった私は、みんなの顔を見た・・・
みな憔悴しきった顔をしている。
私は初めて会う顔ばかりだが、自分たちの中心人物の、龍門の顔色と焦りから、相当な危機的な状況を感じていたのだろう。
私は彼らの持つ能力は分らない・・・しかし みなそれなりの能力の持ち主に違いない・・・その皆がこの顔いろだから・・・

「井口さんは・・・拝みは経験済みでしたか?私は霊関係が専門のように勘違いしていましたね。」
龍門が聞いてきた。

「実際は霊関係ばかりじゃないよ・・・って、それでよく俺を推薦したな?馬鹿じゃないの?!」

「馬鹿ですよね・・・あはははは。相変わらずだ、井口さんは。」
「井口さん・・・でも彼は、いつも貴方の事を私に話してくれていましたよ・・・井口さんならどうやっていただろう・・・ってね。貴方は彼にとっては師匠なのですよ・・・」

ブライアン牧師が割って入って来た。

「あっ!ミスター・ブライアン・・・・言っちゃった・・・俺のプライドが・・・あはははは」

龍門はばつが悪そうな顔をして横を向いた。
それを見て皆の顔がゆるんだ。

その時・・・マイケル・ミラーの携帯が鳴った。

「ミスター・アスカカラデス・・・ドウシマスカ?」

やはり明日香から連絡が来たか・・・送りが弱かったのか、それともそれなりの守りも心得ているのか・・・

「出て見てくれ、マイケル。」
私はそう言って、携帯の近くに耳を寄せた。
                         続く

Posted by kiyoman 00:05:32Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 36

2008-07-18

シーン静まり返る部屋の中で、まず先に動いたのは・・・私だった。

思わず片膝をついてその場にしゃがみこんだ。

「井口さん!!」
そう言って龍門クンは心配して私を支えた。
私が明日香の気に影響を受けたと思ったのだろう・・・

「大丈夫だ・・・少し疲れただけだ。めまいもすぐに収まる。」

エネルギータンクが空っぽになったような感じだった。ただそれだけ・・・しかし それが一番きつい。もう一発来たら対応出来ないだろうから・・・

「すさまじい物を見ました、この日本で。気を気で押し返す・・・そんな事がSFXの世界以外で見る事になるとは・・・驚きました。」

ブライアン・ダガ―牧師が唸るように言った。
いつのまにか私の足もとに、犬のロビーが来て、私の手を仕切るに舐めていた。良かった・・・犬にも分るんだな・・・気配が消えたのを。

「マイケル・・・ロビーを守ってくれていたんだな?ありがとうな」

私が下にロビーをおろして、明日香の気に向かった時に、とっさにマイケルは怯えるロビーを抱えて守ったのを、横目で見ていたのだ。

「ワタシ・・・スコシヤクニタチタカッタネ・・・カッコワルイママ・・・イヤネ。」
そう言って笑顔を見せた。

「元山さん・・・法的な手続きが終わるのは・・・3日後ですよね?」

「はい!3日後には義理の弟も東京に出てきます。その時に・・・」

「その時までもつだろう・・・」

「井口さん・・・あの気はどこにいったんですか?」
「龍門クン・・・まだまだだな。今頃は、みんな明日香に戻っている筈だ・・・オマケをつけてね。」
そう言って私も笑いながら龍門の肩を叩いた。そして支えられながら立ち上がった。
                       続く

Posted by kiyoman 14:02:01Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 35

2008-07-17

47398.jpg

この陽炎に様に漂ってくる静かなる、恐怖の気・・・
こんな物があるとは・・・
しかし明日香 良一は、完全なる見落としをしてしまったようだ。

彼はプロの陰の陰陽師かも知れないが、私も陽の陰陽師だという事を。

陰と陽・・・表裏一体・・・打ち消す力。

彼は私と会いながらも、私の元の部分を見落としてしまったようだ。
たかが霊能者と・・・
しかしそれで助かった。

魔法陣を見ると、陣の中で元山さんの前に立ちはだかり、額から汗の玉を浮かばせているブライアン・ダガ―牧師。そしてその周りで、三角形の陣を張っている3人の若者。
みんな頑張ってくれている・・・・

「龍門クン・・・そのまま維持してくれ・・・俺が勝負をつける!」

「はい・・・お任せします・・・なるべく・・・なるべく早めにお願いいたします。これで結構つらい・・・もんですから・・・」
龍門はそう言いながらニヤッと笑った。その額は汗でびっしょりだった。

私は右手を抜き、自分の額に人差し指を重ね、明日香の顔を思い浮かべた・・・そしてその画像が徐々に鮮明になって行く・・・そして画像が重なった・・・

その右手を、一気に突っ込み指を大きく開いた掌で受けた。そして術者に向かって押し戻した・・・・

一瞬でシーンとしたその部屋。
どうなったのだ?と言う顔をしているこの部屋に居るすべての者が、未だにその姿勢を崩さぬまま立ち尽くす。
                          続く

Posted by kiyoman 10:57:27Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 34

2008-07-16

しかし・・・音もない、匂いもない、刺激もない。
実際は本当に空気が重くもなってはいないのだろう・・・

いま 我々は意識しているから何かしらのサインを感じるだけの話だ。
それも今ここに集まっているのは、それぞれそれを仕事にしている人間たちだからなのだろう。

恐ろしい殺人兵器に匹敵するものが、プロの拝み屋が送る呪いの気なのかも知れない。

私の手足が、一斉に鳥肌が立ち、総毛だった・・・・・

私は急いでロビーを下におろして・・・

「龍門!」「はい!」

2人は同時に、元山さんに向かう陽炎のように感じる気に両手を突っ込んだ。

何かが「ビクッ」と動いたような気がした。それに構わず2人は気を一気にぶつけた。同じように呪う気を・・・
明日香を呪う気を・・・・
おそらくこれは、明日香も予想外のはずだ。
                         続く

Posted by kiyoman 00:36:39Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 33

2008-07-14

沈黙の重たい時間が、秒刻みで過ぎて行く。

私と龍門クンが、何をしようとしているのか・・・
その説明を簡単にしておきましょう。

今までやった事はないが、今までもすべてやった事もないこと、教えてもらった事もない事に直面して来て、何とかこなしてきた自分の勘に掛けたのですが・・・

私が思うに、彼らの中心的術者は、あの明日香と言う男だろう。
彼をしのぐ術者は、先方には居ないと予測して、彼が送って来る呪いの波動を防ぎ、撥ね戻る呪いの波動に私と龍門のダブルの気を乗せて、明日香にダメージを与えようとしているのだ。

先程、私に送られてきた波動を撥ね返した時に、明日香はすぐに電話をして確認をしてきた。
と言う事は、撥ね帰った波動が、明日香にはすぐに分ったという事だから、まっ直ぐに戻るのだろうと確信した。

明日香も跳ね返される経験がなにのだろう・・・だから戻される波動を吟味してしまう事を、無意識にしてしまう事を期待と可能性に掛けて・・・

「キタ!」 ふいにマイケルが叫んだ。マイケルはロビーの顔を見て、さっき自分が苦しめられた恐怖や痛みを敏感に感じ取ったのだろう。

「ブライアン牧師!頼みます。」

龍門も叫んでいた。
ロビーの顔が、何かを意識的に見ないようにしているように、強く顔をそむけようとしている。

「おう!分っている。」
ブライアンの言葉とほぼ同時だろう・・・一気にこの部屋の空気が重くなった。
「ドーン」と言う感じに・・・・・
                          続く

Posted by kiyoman 22:49:50Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 32

2008-07-13

皆さんもご存じだと思いますが、動物は人間よりも、目に見えないものに素直に反応します。

猫や犬はペットの中でも反応しやすい動物だと思います。
そんな人間に飼いならされてしまった猫や犬では無理だろうと言われる方も多いとは思います。
もちろん野生の動物が一番良いのですが、なかなか言う事を聞いてくれませんし、手にも入りにくいので・・・

そうは言っても、現代に生きる人間よりは、遙かに否定する理性は弱いと思いますので、見えない禍々しい気や霊には、意外と素直に反応するものなのです。

そう言う意味で、今回パピオン種のロビーと言うペットに、その探知機の役目を期待したのです。

私はその事をみんなに伝えた。そしてついでに、このロビーには危険が起きない事も伝えた。
なぜなら・・・今回の狙いは、そのものズバリ、元山さんだけだろうからです。

私が明日香なら、一気に勝負を賭けるだろう。だから明日香もそうする筈だと思った。

何故なら・・・彼はこちらを少し甘く見ていた事に気がついたはずだからだ。時間を掛ける余裕がなくなったと・・・・

「みんな・・・このロビーの顔を良く見ていてくれ。その時だから。ブライアン牧師・・・そして・・・立て!マイケル・・・君もだ。守りは任せる。龍門クン、俺達は・・・分るな。」

「はい。心得ています。マイケル・・・良かったな、名誉挽回のチャンスをもらえてな。頑張れよ。」

「アリガトウゴザイマス。モウ ダイジョウブデスネ・・・イグチサン・・・サッキノキキマシタヨ!ゲンキヒャクバイデス。」

さあ・・・ロビーの反応は。
                        続く

Posted by kiyoman 01:56:36Comments(2)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 31

2008-07-12

「井口さん・・・何か変化を感じましたか?」
龍門は敏感に効いてきた。

「ああ・・・電話を持っていれば分る筈だよ。」
そう言っている間に龍門の携帯が鳴った。
「もしもし、どうした?今 奴らは小動物の籠を家の中に入れたか。分った。ごくろう。」

「井口さん、龍門クン、わしがここは何とかしてみる。2人は奴らからの気・・・所詮呪いといっても、紀の塊のはずだ。2人はその気を防いでいる間に、捕まえてください。」
ブライアン・ダガ―牧師は自分を犠牲にする気だ。

「分りました。ほかの3人は、ブライアン牧師の魔法陣を一緒に守れ。」
龍門は自分の部下に命じた。

ブライアンは元山さんと一緒に魔法陣の中に入った。中から防ぐつもりだ。そして他の3人の男たちは、祖の魔法陣を囲んで立った。

「井口さん、これで良いでしょうかね?」
「うん・・・どうなるかな・・・俺にも分からん。」正直な気持ちだった。

面倒なのは、奴の呪い気は、音もなく、浸透してくるように来る事だ。

何らかの前置きが分かれば良いのだが・・・・・

呪う相手だけに伝わる恐ろしい気・・・・・
「まてよ?元山さん、犬を飼っていますよね?貸して下さいませんか?」

「はい。ロビーがいます。かなちゃん!ロビーを連れて来て!!」
元山さんはお手伝いさんに声をかけた。

そこに可愛い子犬が連れられてきた。パピオン種のロビーだ。
私はそのパピオンを、魔法陣の前で抱いてたった。

「い・井口さん?」
みんな驚きの顔をしている。私が何を考えたか不明だからだろう。
これは私の掛けだから、可能性は分からない。勝負だ!
                        続く

Posted by kiyoman 02:18:25Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 30

2008-07-11

そしてそれから我々は、元山さんの守りの為に、早めの夕食を取る事にした。
一人の若者がコンビニに走って、みんなの食料を多めに買いこんで来た。

「みなさん・・・・こんなに大事になるなんて、すみませんでした。何だか巻き込んでしまったようで・・・でも、心底良かったと思っています。弟や妹の突然の腹痛による病と、今のマイケル・ミラーさんの苦しむ姿を見たら・・・怖くて・・・とても一人ではいられません。だから・・・ごめんなさいと、ありがとう・・・今は両方の気持ちです。」

元山さんが、ブライアン牧師の魔法陣の中で、深々と頭を下げた。

「いえ・・・我々を信じてくれて良かったです。我々もプロとして、あんな非道な奴らには負けたくないですから・・・元山さんが頭を下げる必要はありませんよ。これはもう元山さんを守るというだけの戦いではありませんから・・・われわれのプライドの為に・・・ねっ!井口さん。」

龍門は言った。

「そうです・・・それに恐怖の断ち切りでもあります。私たちもあいつらを何とかしなければ、夜もおちおち眠れないようになってしまいますからね。そう言う意味で、我々の戦いでもあるんです。」

「そうじゃな・・・完全に井口さんと、龍門クンと、マイケル・ミラーは、ロックオンされているようだからな・・・尚更だな。」

ブライアン牧師も、掛けられた呪いの糸が見えるらしい。

「もうそろそろかな?」
私はそう言って、腕にはめた狂いのない電波時計を見た。時間は19時半だ・・・

一同は私の言葉の意味を察して、緊張で筋肉がギュッと言う音を立てたんではないかと言うくらいの空気が走った。
                          続く

Posted by kiyoman 01:15:11Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 29

2008-07-09

「それで・・・龍門クン、これからワシらはどうしたらいいんかな?」
老人は動揺せずにのんびり聞いた。

「みんなにしてもらいたいのは、まず手持ちの聖水を出して欲しいのだ。」

「聖水?そんな古風な物が効くのかな?」そう言って老人は缶コーヒーサイズの小瓶を出した。

他の3人もそれぞれ手持ちの聖水を胸ポケットから出した。

「それをこの家の周りにうまく囲むように撒いてほしいんだが。隙間のないようにな。これで結界を張る。」

「そしてブライアン牧師には、別のお願いがあります。魔法陣を作り上げて欲しいのです。本場もんのね。」

「バリア結界か・・・分った、破邪の結界だな。やってみる。」

龍門はそう自分の仲間に指示を出してから、井口を見た。

「井口さん、アイデアはありませんか?」

「俺が思うに、明日香は結界を張って来る事は百も承知だ。だから集中して強化して守らなければ行けない気がする。竜門クン、君の部下でまだ「あいつらのアジトを見張っている人間はいるか?」

「はい!2人ほどいますが・・・」

「じゃあ 伝えてくれ。あいつらが儀式を強める時には、必ず外部から小動物の檻がいけにえの為に入れられるはずだ。そうしたら
すぐに電話で知らせるように見張りを強化させてください。」


龍門はすぐに電話連絡して指示をだした。

「さあ・・・どう動く・・・どう攻める。明日香よ。」
元山さんは、ブライアンが作った魔法陣の中に座らされていた。
                          続く

Posted by kiyoman 02:10:31Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 28

2008-07-06

部屋に戻ってきた龍門の後ろに、少し小柄な老人が立っていた。
「井口さんご紹介します・・・この方がブライアン・ダガ―牧師です。そして彼が八木、そして大橋、最後に倉持です。みんな私の仲間です。」

ブライアン・ダガ―牧師は、私をじっと見ていた・・・
視線を話す事もなく、私の本質を見ようとしているのだろう。
私も目が離せない・・・

龍門もそれを察したらしく、口を閉ざしてじっと2人の中のスパークを見ていた。

「フーッ・・・これは失礼しました、井口さん。
老人は流暢な日本語をしゃべった。急に人懐っこい笑顔で。

「こちらこそふーですよ。ブライアン牧師・・・心臓に良くありませんね。初めまして。」

「これはこれは・・・すみませんでした。それからわが弟子が、大変失礼をしてしまったようで・・・この未熟者め!!」

最後の言葉はマイケル・ミラーに向かっての言葉のようだ。

「ス・スミマセン!」そういぅてマイケルは頭を深く下げた。
今日はマイケルの人生の中で、相当な厄日だっただろう。

「私の中身はいかがでしたか?」
「龍門クンから聞いていた通りの人物でした。貴方の能力には嘘はないようです。良かったです・・・もし違っていたら、私は貴方にどのような態度をとったかと思うと・・・本物で良かった・・・」

ブライアンの額を、汗が伝わって落ちた。相当な神経集中をしていたのだろう。私も同じだったが・・・

「さあ、龍門クン・・・我々は何をすれば良い?」
そう聞いてきたブライアン牧師に、龍門クンは簡単に今までのいきさつを説明した。

「ほー・・・相当明日香と言う男は若いですな・・・そして危険な男のようだ。底知れぬ自信の持ち主のようだ。」
                         続く

Posted by kiyoman 23:57:42Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 27

2008-07-05

「それより これからどうするかだ、大事なのは。もう我々を直接狙ってくる事はないだろうし、さっきのは本当に挨拶代わりの呪いだろうから・・・本番はもっとしんどいはずだ・・・仕事だからな。」

「そうですね・・・明日香が一番困る事は?」
龍門が聞いてきた。

「それはクライアントからの依頼が、なかなか完了しない事だろう。クライアントが痺れを切らす・・・そして財産分与の話し合いが無事に終わる・・・」

「そうですね・・・そして奴は信用も失う・・・その分 今回は手ごわい仕事だと明日香は思ったことでしょう。私は今回は仕事抜きでも負けたくない気持ちになりました。」

「俺も・・・直接狙われたのは初めてだし・・・このままでは終わらせられないな・・・」

そんな時に玄関の呼び鈴が鳴った。

「ブライアン・ダガー牧師たちが着いたな?私も一緒に行きます。」
龍門は元山さんと一緒に玄関へ向かった。
私はまだそこに横たわるマイケルミラーの治療に向かった。
やはり新陳代謝が、著しく低下してしまっていた。
そこに私は念気を送り込んだ。
みるみる顔色が戻って行く。

「ア・アリガトウゴザイマス・・・井口サン・・・」
マイケルがはじめて私を認めたようだった。

そこへ龍門と数人の男たちが入って来た。
                            続く         

Posted by kiyoman 15:44:09Comments(4)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 26

2008-07-04

「こんにちは、Mr.マイケル。お元気ですか?」

電話のボリュウムを上げてあるので、微かに聞こえてくる。明るい声だ・・・明日香良一であろう。

「ア・アスカサン?ナンデスカ〜ダメデスヨ〜コンナジカンニデンワシチャ〜ミンナニアヤシマレテシマイマス〜ネ。」

マイケルも良く頑張っている・・・精一杯な無理をしているのだろう。

「マイケル・・・もう良いでしょう?そんな嘘をつかなくてもね。すでにすべてばれているはずでしょうからね。」

「・・・・・・・・・」
マイケルは携帯を握りしめたまま、答えに窮してしまっていた。

私はそのマイケルの握りしめている携帯を取り上げた。

「井口だ・・・さっきはどうも。そしてありがたいプレゼントもありがとう。痛かったよ。」

「これはこれは井口さん。そこにいらしたんですか?」

「俺はあんまり大したことないから、苛めないでほしいな・・・」

「ほほーう・・・やはり井口さんには効きませんでしたか。まあ 予想はしていましたがね。」

明日香は妙に落ち着いた声で話した。余裕か・・・・

「そこに龍門クンもいるんですよね?豪華だな・・・・私も仲間に入れてもらいたいくらいですよ、あはははは」

「わざわざそんな事を言う為に電話をしてきたのか?」

「いえ・・・宣戦布告の為に・・・そう受け取っていただいて結構です。」

「そうだな・・・そう言う言い方の方が分かりやすくて良い。分って・・・受けて立つしか無いな。元山さんは我々が守る。」

「お手柔らかに・・・私は時間をかけた仕事は嫌いなので、早い勝負を
かけさせて頂きます。それをお伝えしたかったのです。それでは・・・」

そう言って電話は切られた。それを聞いていた龍門クンは

「俺は小者扱いか・・・舐めてやがる、あの男。」

「まあ そうカッカするな。それも狙いの一つなんだから。」
                           続く

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私との対極の男 拝み屋 25

2008-07-04

「私も相談があってから、いろいろ調べたんです。本当に今時そんな仕事のプロたちがいるのかと思いまして・・・まずはその義理の弟の住所を聞き出して、嫌な仕事ですが尾行を繰り返しました。そうしているうちに、一件の家に夜遅くに入って行く姿を捉えたんです。そこはおしゃれな感じの西洋風の一軒家でした。呪いというキーワードを考えたら、的外れな物件でしたので、今日ははずれかと思い、帰りかけたんです。すると・・・」

龍門はそこまで話すと、アイスコーヒーを一気に飲み干した。

「そこから作業衣のようなものを着た、3人の男が現れて、その西洋風な家に不釣り合いな物を持ち込んだのです。太めの丸太を短く切ったもの。籠の中に入れた小動物、そして数束の薪・・・暖炉でもあるのか?そのような古さもないように感じた私は、部下に家の周りを調べに向かわせた。
しかし、明かりは点いているものの、人の気配は一切しないとの報告でした。それじゃあ あの荷物は何の為でどこで必要だったのかと・・・そう思いました。ですから、その日はずっと部下に見張らせました。」

「大きな物を何所へ持ち込んだというのだ・・・」

「翌日 その謎が解けました・・・早朝に1人の男が出て来て、ゴミを捨てていました。口元をきつく縛られた指定ごみ袋で。」

「君たちはそのごみ袋を持ち帰った・・・そして調べた。ソウ言う事か?」

「はい・・・その中には、灰になった気の燃えカスと、小さな骨片がたくさん入っていました。」

「骨片?それは籠で持ち込まれた小動物のものか・・・・」

「おそらく・・・しかし大切なのはそれがあの家のどこで焼かれたものかが分りませんでした。外見では暖炉の無かったし・・・」

そんな時、マイケルの携帯電話が鳴った。出ろと龍門は指示した。
怖々と携帯電話を耳に当てるマイケル・ミラー。

少しは落ち着いてきた所にこの電話だから、マイケルの心境は辛いだろう。
いったい誰からの電話だ・・・・・・・・・・
                            続く
    

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私との対極の男 拝み屋 24

2008-07-03

「変な宗教?どんな感じでしょうか?聞いたお話で結構です。井口さんに分るように説明してあげてください。」
龍門が聞いた。

「あの人たちには普通の事なのかも知れませんが・・・私が聞いた話では・・・黒魔術のようなもので、黒いマスクを頭からかぶったりして、集団で行動しているようです。これは私の知り合いで、その男とごく親しい関係であった女性のお話ですが・・・人を呪う儀式のようなものを良くしていたようです・・・」

「黒魔術のようなもの・・・というか、そのものだな・・・」

「それからなんです・・・急に私の弟妹の具合が悪くなったのは・・・ちょうどその頃から財産問題でもめ始めた事もあって・・・可笑しいな・・・と感じまして、信頼のできるお友達にご相談させて頂いたのです・・・するとそのお友達は、慌てて龍門さんに連絡を取ってくれたんです。そうして龍門さんたちにお会いして話を聞いてもらおうとしたら、何も話す前に・・・本当に何もまだ話していないのに、龍門さんは、何故貴女は、こんなに恨まれているのですか?と・・・念の為にお友達に聞いてみたんですが、何も話してはいなかったようです。それなのに・・・」

元山さんはその時の恐怖で、顔をひきつらせていた。

「呪いなんて・・・恨むだけなら分ります。でも呪いを掛けるなんて・・・それもお金を出してまで・・・そんな人がいて、そんな仕事があるなんて・・・思いもしませんでした・・・そんな恐ろしい人達がいるなんて・・・」

元山さんは両腕で、自分の肩を抱きながら震えた・・・・思い出すだけでも恐ろしいのだろう。マイケルの状況を見ては、尚更だったろう。
まるでやらせのように感じてしまうくらいに・・・

しかし、これはやらせでも何でもない、現実の出来事なのだ。

「そう言う事です・・・井口さん。元山さん・・・もう思い出さなくていいですよ。」
龍門は元山さんに笑顔を見せながらそう言った。

                          続く

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私との対極の男 拝み屋 23

2008-07-02

46603.jpg

「やっぱり私に送って来ていたのかな?」

「何を言ってるんですか・・・私はそう思ってましたよ。特に井口さんが九字の印を結んだ段階で・・・。」

「やるな・・・明日香と言う男も・・・マイケルの姿を見ると、恐ろしい効果なんだと改めて思うよ。」

「何をおっしゃいますか・・・今頃逆に、明日香の方が焦っている筈ですよ・・・かなり舐めていたと思いますから・・・・我々の力を。」

「舐められていたのか・・・確かにな。ところで今のうちに元山さんの依頼された理由を聞かせてくれないか?問題の原点をね・・・」

「はい・・・それは私からお話しましょう・・・」
そう言って元山さんが話を変わった・・・足元でまだ大きく息を吐くマイケルを見ながら・・・

「この度私の歳老いた父が亡くなりました。土地を含めてそこそこの資産がありまして、その相続の話になりました。もともと私どもの家はややこしい事情がありまして・・・父は腹違いの子供を一人作っていました。そして私には弟と妹がいます。この弟と妹は、56歳と53歳になります。今回遺産の事で調べて行く過程で義理の弟の存在が明らかになったのですが、当方の弁護士さんが連絡をしてからなんですが・・・その弟と妹が、ほぼ同じ日に高熱で倒れてしまったのです・・・はじめは父の死で疲れているのかと思いましたが、二人とも病院に行っても原因が分からないと言われまして・・・・お腹の辺りに赤い斑点が、不気味に浮かび上がってきたんです。それもお医者様にお見せしたんだそうですが、何だろうと言うだけで・・・。でもその斑点が浮かび上がるたびに、物凄い痛みに襲われたそうでして、これはおかしいと・・・」

「それで・・・その腹違いの弟を調べたんですね?」

「はい。そうしたら・・・ソノ男の家系が・・・恐ろしいと感じたのです。奈良県に住んでいまして、おかしな宗教なようなものにはまっていたようなんです・・・」
                          続く

Posted by kiyoman 03:46:48Comments(0)TrackBack(0)

私との対極の男 拝み屋 22

2008-06-30

「井口さん、今のは?」
立ちあがった私を見ながら龍門は聞いてきた。
「うん・・・御守りみたいなものさ・・・どの程度効果があるかは分からないけど・・・とりあえず自分の身は守っておかなければね。明日香の望みは、恐らく我々に対しての圧力だと思う・・・手を引けという意味のね。」

「実力行使してまでも、自分の仕事はコンプリートする・・・か。あいつ達のやり方は、気に食わん。もともと拝み屋は、こっそり拝むものだと思っていたが・・・荒々しすぎる・・・」

龍門は、マイケルを気にしながら話した。ポケットから小さな小瓶を出しながら・・・

「確かに荒々しいが、結果的に証拠が残らなければ良い訳だから・・・まして今の科学の時代に、日本の警察は、証拠不十分で起訴さえできない、危険な攻撃だ。とんだ奴らを相手にしたな・・・」

その時、龍門が独り言のように呟いた・・・
「5・4・3・2・・・・・やっぱり来たか!」

「ウオー!お腹ガイタイ!! 穴ガアイテシマイマス・・・ウウーッ!」
マイケルがそう言ってお腹を押さえて床を転がった。

それを予感していたかのように冷静に龍門は、小瓶の中身をマイケルに向って撒き散らした。

{シューワッ・・・・シュシュッ・・・・・・・・・」
徐々にマイケルの悲鳴が小さくなっていく。
元山さんは目の前の光景を、まるで映画を見ているような気持ちから、恐ろしい現実の世界の恐怖に、口に手を当てて壁際に下がって震えていた。

「元山さん・・・心配いりません。貴女の事は我々は必ず守りますから」

元山さんにそう声を掛けてから
「君のカウントダウンは正確だな。」

「相手は井口さんに送っても何の手ごたえがないので、マイケルに送って来る頃だと思っていた物で・・・良かったですよ、聖水を持ってきて・・・こう言う物でも効くものなんですね・・・」
そう言って笑って見せた。
                          続く

Posted by kiyoman 23:45:57Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!
最近のマイブーム:もりそば・・・

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