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プロの占い師が集う[占いブログ]


過去のお話を読みたい場合は

カテゴリーを細分化して、お話別に何とかまとめました。
読みたいお話別にすべて読む事が出来ますので、そちらからお探し下さい。


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怖いお話シリーズ〜クローゼットの中に 26

2008-11-21

妙に爽やかな表情で語る美咲を見て、薫は複雑な気持ちになっていた。
それはそうだろう・・・同じ人物が、爽やかに語る目の前の人間がこんなDVDを送りつけたり、カッターの刃をめい一杯だしたままソファーに仕掛けて、洋服をズタズタに切り裂き、呪いの護符をを貼ったりまでした訳だから・・・
その中に、どこまで美咲の感情や意志がさせていたのかは、今は不明だ。
でもその疑心暗鬼は一生消える事はない筈だ・・・

でも聞くのは怖い・・・・
後日 私が下したアドバイスは、今のマンションから速やかに引っ越しをして、美咲との友達関係を、出来るだけ自然に・・・しかし速やかに・・・解消するように勧めた。

お母さんも同意してくれてその引っ越しは秘密裏に、実行された・・・

不思議な事に・・・携帯は変えていないにも拘らず、美咲からコールが鳴る事は無かった。
彼女も心の中に燻る情念を、実は壁一枚のこちら側で分っていたと言う事だろう・・・
そして・・・これ以上付き合う事が自分にも薫にも良くないと思う気持ちと、後ろめたさの表れだったのかも知れない。

さて・・・彼女は一体どの部分が意識の中で行った事だったのでしょう。
私が見た限りでは、黒魔術による呪いの護符作り・・・人形のネクタイ縛り・・・
この2点に関しては、彼女の意思でした。
そしてあの爽やかそうに語る最中の美咲の中に、ナマの彼女の後悔の念が感じられました。
だからこそ・・・私はそれ以上責めもしなかったし、薫さんたちに教えもしなかったのです・・・・

もう彼女から薫への恨みや情念が、再びぶつけられる事はない事を確信しましたから・・・・・
                    完

Posted by kiyoman 00:48:17Comments(1)TrackBack(0)

怖いお話シリーズ〜クローゼットの中に 25

2008-11-20

「あの時は・・・何だか私 意地になって張り合っちゃって・・・そうですね・・・美咲が引いてくれたのに私はそれに気がつかず、少し勝ち誇った気持になっていたかも・・・いえ・・・それどころか私・・・彼とのデートの事なんか平気で話したりしていたかも・・・馬鹿ですよね・・・愚かでしたよね。」
薫はうつむいたままになった。

「それは酷いよ・・・薫。私からも謝るから一緒に謝ろう・・・」
横で聞いていたお母さんがそっと言った。
「うん・・・」

しばらくして美咲は目覚めた・・・まだ焦点が定まらない状態であったが、次第に意識がはっきりして来たようだ。

「あっ!薫?何で私ここにいるの?」
美咲は部屋を見回しながらそう言った。演技ではなさそうだ。

「君は遊びに来て、急に倒れたんだよ・・・貧血でも起こしたのかも?」

「薫・・・この人は?」
「この人は私の叔父さんの井口さんと言う人よ。」
薫が優しくそう言った。
「私・・・今夢の中で・・・この方に会いました・・・こっちへおいでって手をひかれて・・・私が行こうとしていた道・・・迷っていたら急に来てそれで・・・初めて会った人なのになぜか信じられて・・・そうしたら今眼が覚めた・・・だから初めての気がしません。」

「そうか・・・君を迷子から救えたなら光栄だな・・・・」
このやり取りに ポカンとしている薫とお母さんだった。

「何か・・・目覚めたらすっきりしているんですよね・・・何だろう。」
美咲は自分の両手を見つめながらそう囁いた。
                        続く

Posted by kiyoman 10:22:24Comments(0)TrackBack(0)

怖いお話シリーズ〜クローゼットの中に 24

2008-11-19

どうやら美咲には、この一連のある部分の記憶が抜け落ちているようだ。
それは何故か・・・

私は美咲に向って一歩前に進んだ。それと同じ歩幅だけ美咲は下がった。
私は構わず両手を美咲に向って広げ、円を描くように回した。
怪訝な顔と、引き攣った表情を浮かべて美咲は後ろの壁際まで下がっていた。
「居たな・・・やはり。」
私が見た物は、最初に感じた違和感の正体であった。重なるように見つけ憎い位置に張り付く憑依霊。
私は問答無用で、この場合は浄化ではなく除去をした・・・
それと同時に崩れ落ちるように倒れる美咲。
「先生・・・霊・・・の仕業でした・・・か?」
薫は目にした光景がまだ信じられないような眼をして私を見た。

「憎しみは美咲と言う子のもの・・洋服をズタズタにしたりネクタイで人形を吊るしたりしたものは憑依霊の所業・・・その憑依霊を呼び寄せた物は、中途半端に覚えた黒魔術の手法のせい・・・と言う感じかな?薫さんは男の人の事で心当たりあるよね?美咲さんに恨まれる理由が・・・」

「はい・・・あります。美咲とは同じ男の人を好きになりました。その人とは私が付き合うようになって・・・でもそんなに怨んでいるとは・・・彼じゃなくって私を?笑って「いいよ・・・私向きの彼じゃないから」って言ってくれたのに・・・ずっと恨んでいたんだ・・・」

「そんなものさ・・・勝者は常に敗者の気持ちは理解できないものさ。君も女だから分るだろ?心の中にくすぶり続ける情念と言うものを。それが点火剤となって見よう見まねで覚えた黒魔術により増幅した・・・
そして良く分からない憑依霊を招いた・・・手を貸したと言う感じかな。
いずれにしろ眼が覚めたら霊の問題はなくなったから、詫びる事だ。」
                  続く

Posted by kiyoman 01:37:26Comments(0)TrackBack(0)

怖いお話シリーズ〜クローゼットの中に 23

2008-11-17

部屋に入って来た美咲は、まっ直ぐに私を見た・・・
「薫・・・この人は誰?!」

美咲は少し厳しい言い方で私を見たまま 薫に聞いた。
私が何か言おうとしたら隣から薫さんのお母さんが

「美咲さん 私は薫の母ですが、この人は薫の叔父です。何か?」
私は少し可笑しく思いながらも小さくうなずいた。

薫もその紹介でずいぶん楽になったようだ・・・緊張の瞬間だったのだろう・・・

「叔父さん?そうなの・・」美咲は納得しないまま頷いた。
「ところで美咲・・・何のようなの?あんなに怒って・・・・」
薫は切り返した。
「わ・私は別に・・・そう 心配していたのよ!親友じゃないあたしたち?」
美咲は急に歯切れの悪い言葉を言った。

この時私は薫に意識が言っている美咲に分らないように、そっとドアの前に移動していた。

「美咲さん?君は薫のお友達なんだね?じゃあ・・・このDVDになぜ君が映っているの?知らないかな?」
「DVD?」美咲は驚いたような顔をした。
「やはり・・・」
「やはりって?い・・叔父さん?それどう意味ですか?」
薫が驚いたように私と美咲を交互に見ながら言った。

「記憶がないならやりやすい・・・」
私はそう言って美咲に向きなおった。
                    続く

Posted by kiyoman 23:48:19Comments(0)TrackBack(0)

怖いお話シリーズ〜クローゼットの中に 22

2008-11-15

その後もう一度美咲から電話が鳴った・・・
こちらはまたそのコールをスル―した。

「これで彼女は直接ここに様子を見にくるはずだ。」
「えっ?来ますか?美咲は・・・神経太いと言うか・・・怖いくらいですね。」
薫は真剣なまなざしで震えた。
「大丈夫だよ・・・お母さんも居るからね。先生がま待ってくれるから」

お母さんが気丈にそう言って薫を励ました。
「大丈夫だよ・・・はっきりさせるから。」

それから15分くらいした頃だった。ドアのチャイムが鳴ったのは
「ピンポーン・・・ピンポン!ピンポン!」

苛立ちと焦りを感じるような鳴らし方だった。
「来たな・・・薫さん・・・入れてあげて」

薫は一つ頷いてドアに向かった。
「薫〜何で電話に出ないのよ!」そう言いながら美咲は部屋に入って来た。

そして部屋の中に居る 私とお母さんを見て、少し引いた感じだった。
                   続く

Posted by kiyoman 11:02:28Comments(0)TrackBack(0)

怖いお話シリーズ〜クローゼットの中に 21

2008-11-14

53961.jpg

結跏趺坐した私は、気の集中をその右手に集めた・・・
そしてネクタイとカッターに触れた。
ダイアルを合わせるように、慎重に美咲の気の痕跡を探していく・・・

これはサイコメトリーという残留思念追跡の能力を応用したものだ。
「もう少し・・・もう少しだ・・・見つけた・・・見つけたぞ。」

額に汗が流れる・・・私は更に絞り込んで行く。
「美咲と言う子だ・・・感じる・・・強い念だ・・・よし。彼女に今この時間、もっとこちらの事が気になるように送ってみよう・・それでどう出るか・・・様子を見るとするか?」

ポカンとしている薫さん親子・・・仕方がない事だと思う。

私の言っている事は、ただの独り言に見えてしまっても・・・

しかしその答えは意外とすぐに帰って来た。

薫の携帯が鳴り始めた!

「先生!薫からです。どうしたら・・・」
薫は携帯を握りしめながらおろおろしている。
「今は無視して出ないようにしてあげてください・・・その方が効果がある。彼女は今・・・こちらが無性に気になってしょうがない状況になっている筈です・・・だからもう少しじらしましょう。」
                      続く

Posted by kiyoman 08:49:59Comments(0)TrackBack(0)

怖いお話シリーズ〜クローゼットの中に 20

2008-11-13

「ねえ 薫さん。その美咲と言う子は霊的な本とかよく読んでいた感じかな?」

「あ・・・はい。良く好きで読んでいました。前に恋愛の御札と言う事で、書いてくれた事があります・・・えっ?それじゃ・・・それ?」

「うん・・・でも少し手が込んでいる。御札の文字にしても・・・ただ本を写したレベルではないようだ・・・相当踏み込んだ黒魔術かも知れないな・・・ただ 気になる事がある。霊的なイメージも重なって見えた事だが・・・その美咲って子・・・会ってみるしか無いな。」

「美咲を呼ぶ・・・来ますかね?さっきも電話で探って来るみたいな感じでしたから・・・」
「彼女は私が来た事を見ていたのか・・・それとも感じていたのか・・・
どちらにしろ彼女は私を意識している訳だから・・・ただ ストレートに呼ぶ事は止めた方がいいな。これから私が少しちょっかいを出してみるから。」


私はそう言ってその場に座り込んで胡坐をかいた。
                     続く

Posted by kiyoman 01:19:54Comments(0)TrackBack(0)

怖いお話シリーズ〜クローゼットの中に 19

2008-11-11

私は慌てて薫に駆け寄った。
「大丈夫か?傷の方は?」
「あっ・・・はい。傷自体は深くはないと思いますが・・・」
「しかし・・・スカートに血がにじんでいるな・・・お母さん 見てあげてください。私は玄関の方に行っていますから・・・」
「先生・・・本当に大丈夫ですから・・・それより こんな所にあのカッターがあったのは、偶然か・・・それとも」
「実際の傷より・・・それの方が・・・か。私もあの御札を始末している最中の出来事に驚いている。これも偶然かと・・・」

「先生があの御札を封印してくれていたからこの程度の傷で済んだんだと思っています・・・そうじゃなかったら。」
「そう言ってくれると助かるが・・・私も自分の未熟さを考えてしまったよ・・・」

これは本当に考えてしまった事だった。自信を無くすようなタイミングだった。
私はそのカッターを手に取って、出されている刃をしまい 握りしめて集中してみた。

これは美咲と言う女の子が、薫さんを何かしらの恨み それによって行った行動・・・と言う単純なかたずけ方をして良いのかどうか・・・

それにしてはこの御札・・・そしてこのカッターのタイミング・・・
私にはもう そんな現実的な事件でかたずけるのは不可能なように感じた。
私はカッターを握りながら、御札を封印した袋を拾ってみた。
「同じ気だ・・・気質が同じ・・・黒魔術?そう言う系統だな・・・」
私はネクタイにも触れてみた・・・
「これも同じ・・・美咲と言う子から感じるものだろう・・・さて。」
                    続く

Posted by kiyoman 01:46:14Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
ピーマン・茗荷以外なら何でも好きです。
お酒はあまり飲めません。強くないです。
善哉が大好きです。

あっ!おまんじゅうと羊羹が苦手です。

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