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プロの占い師が集う[占いブログ]


過去のお話を読みたい場合は

カテゴリーを細分化して、お話別に何とかまとめました。
読みたいお話別にすべて読む事が出来ますので、そちらからお探し下さい。


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死者が残した結婚指輪 19最終話

2008-10-18

「あ・あのひとは?」沖さんの記憶の中に、ご主人の姿は刻み込まれている。

「高坂さん・・・この指輪を見てごらん。」
私は右手をさらして、2つの指輪をみせた・・・

「先生・・・このつぶれた私の指輪は・・・」
「君の指輪ではないし・・・元々はね。それは私がつぶしたんだけど。そうしたら苦しんでご主人の霊は自ら消えた・・・この自分の指輪を残して・・・ね」

「きみに指輪が合わなくなった段階で目的が未完成になったんだろう。
もう一度つけさせたかった指輪が、ひしゃげてしまい、再びできないと分った段階で、その怨念の糸はプッツリ切れてしまったんだろう。だからもう安心だよ。」


もう一度封印の印をかぶせてこの指輪の効力を完全にリセットした。

高坂さんの顔に、顔いろが戻ってきた・・・
「高坂さん この指輪は私が始末します・・・いいですね?」

「はい・・・お願いします。」小さくうなずいてニッコリ笑った。
もう先程までの寒さが嘘のように、
「この部屋暑いな!」

「そうですね!こんなにこの部屋は暑かったんですね!」
という肝臓を述べあった時に時間が来て、何事もなかったように私たちはカラオケBOXをあとにした・・・

その後一切のご主人の夢も気配もみなくなったそうです・・・

                完

Posted by kiyoman 02:19:44Comments(0)TrackBack(0)

死者が残した結婚指輪 18

2008-10-15

私は手に取った、ひしゃげた指輪と、もう一つの指輪を手のひらに乗せて、それをもう一度確認した・・・

それを右手で包み込むように握りしめて、息を吹きかけた左手をその上にかぶせた。
そしてその右手を徐々に開き、両方の手のひらで挟み込み封印を掛けた。
「ふーーーーーーーっ」ゆっくり息を吐きながら、手の中の感触が変わって来るのを感じた・・・

そこには指輪は残ったが、先ほどまでの禍々しい悪意は感じなくなっていた。

元ダンナは、何故突然 この指輪だけを残して、無言で消えたのだろう。

突然訪れた絶望感・・・この指輪に思いを込めすぎていたために、その指輪が使い物にならなくなってしまった段階で、ぷっつり切れてしまった奥さんに対する思い・・・

むしろ・・・霊体の本体は、この指輪だったのではないだろうか?
この指輪を渡す・・・そして縛る・・・その目的や願いを死の間際にこの指輪に込めた。

物に宿らせた死者の強い残留思念・・・・
それを感じたからこそ 私のとっさの指輪を破壊する行動・・・・

まだソファーで気を失う高坂さん
「高坂さん・・・分りますか?」私はその肩を揺すった。
目を薄らと開けて私を見た。この瞬間 私は緊張した・・・
もしかしたら・・・と思う気持ちが頭を過ったからだ。

「ん・・・・井口先生・・・・・私。」
どうやら私の危惧だったようだ。
                 続く

Posted by kiyoman 01:23:47Comments(0)TrackBack(0)

死者が残した結婚指輪 17

2008-10-14

悪鬼悪霊でもこう言う顔をするものなのか・・・と思うほどの驚きの顔をした元ダンナの霊・・・

「お・おまえ・・・おまえは・・・]

最後の方は何を言っているかすら聞こえないほどの動揺が伝わってきた。
「どうした・・・これでこの指輪に合う人はいなくなったぞ。奥さんの物でもない・・・誰を連れて行く契約をしたんだ?」

まさか私がこのような行動に出るとは思ってもしなかったのだろう。
私も・・・だが。
しかしシンデレラの靴よろしく、このリングの持ち主、またそれがピッタリの人しか連れていけないはずだと考えた上での行動だった。

「もうあんたは死んだんだ・・・それも自分で選んだ死だ。思いを残している残留思念が作り出したその体・・・もう手放すがいい・・・奥さんを本当に好きならば尚更・・・それにもし連れて行くつもりでも、あの世ではあんたと奥さんは一緒になんかいられない・・・あんたがもしそれを実行したならば、あんたの行き場所は地獄だからだ・・・さらなる孤独が待っている筈だ・・・」

そう言った矢先だった・・・突然 元ダンナの姿がぼやけた・・・
そして足もとにはもう一つの指輪が転がった・・・
「カツーン コロコロ」持ち主は元ダンナ・・・そしてその画像が消えた・・・

「ふーっ・・・」
私は思わず片膝ついて、額の汗をぬぐった・・・そして私の足もとまで転がってきたもう一つの指輪を手に取って立ち上がった。
                       続く

Posted by kiyoman 00:13:31Comments(0)TrackBack(0)

死者が残した結婚指輪 16

2008-10-13

ソファーの横に立つ霊魂・・・・
後ろのエアコンが透けて見える。

「あんたは奥さんをどうしたいんだ?まだ連れて行こうと考えているのか?」

少し沈黙をする男・・・そして
「連れて行く・・・もう一度やり直したいんだ・・・残して行くと可哀そうだと思う・・・だから邪魔をするな!」

まだ分らないようだ・・・一番手ごわい霊タイプ・・・ナルシスト・ストーカータイプの人間が霊になった時、一番悪霊化しやすいタイプなのだ。
自分勝手な考えと解釈・・・何を言っても通じない・・・

「嫌い」と言っても「何恥ずかしがっているんだろう」と言う・・・そう言うタイプのようだ・・・
だから自殺の仕方も・・・考え抜く・・・自分勝手な陶酔の中で自殺が出来る・・・恐ろしい二つの要素・・・・人間の時のナルシスト性+悪霊

「寂しい?誰がだ?奥さんがそう言ったか?聞いたのか?なぜ俺の所に奥さんが来ているのか・・・まだ分らないようだな。それならばはっきり言ってやる!あんたの自殺が・・・そしてその仕方が恐ろしくて相談に来たんだ!もうつきまとって欲しくないんだってな!!」

「うそだ・・・お前は嘘をいっている・・・こいつがそんな事を言うはずがない!お前は別れさせようとしているだけだ・・・そうに決まっている」
「いい加減にしろよ!これならどうだ・・・」
私はテーブルの上にあった灰皿を手に取り、テーブルの上に叩きつけた。
大きな音がしたが、そんな事は気にしていられない・・・

そしてその灰皿の上に、ころころとひしゃげた指輪が転がった・・・

そうです・・・私は高坂さんの指輪を、灰皿で叩いてひしゃげさせたのです。楕円になってしまった結婚指輪・・・
                 続く

Posted by kiyoman 02:20:30Comments(0)TrackBack(0)

死者が残した結婚指輪 15

2008-10-09

動揺を隠しきれない元ダンの霊魂・・・人間と全く変わらないその反応。
霊も、少し前まで人間だったのだ・・・
けして宇宙から来た生命体でも化け物でもなく・・・

「あんたは、奥さんが貴方のどういう所に困って離婚したか知っているだろう?もう一度思い出せ!!原因を忘れて奥さんを責めてばかりばかりいる・・・恥ずかしくないのか?」

「・・・・・・・・・・」元ダンの霊は、私の目をじっと見つめていた。
何をどう考えているかまでは読み取れない・・・

「あんたはそれで良いかも知れない・・・死んでしまえば楽になる。
でもこんなダイイング・メッセージみたいな物を残されたら・・・残された方はたまらない。」

「こいつは・・・こいつは俺を裏切った。ほかの男を作って・・・」
ボソボソと呟くように言う元ダン。

「ふざけんなよ!奥さんだって別れたくなんか無かったんだよ、本当は。
ただちゃんと働かない、家族の為に努力しない男に、未来を見られなくなったから別れを決意したんだろ?その基はあんただから分る筈だ!離婚したらフリーだし、そんな奥さんが彼氏を作って何が悪い?でもな・・・あんたの葬式になんか行かなくったって可笑しくないのに、彼女はまだあんたに情があるから葬式にまで行ったんだ・・・そしてこんな指輪を渡されてしまっても受け取ってしまう・・・それほどあんたの事を今でも・・・それを理解できない大馬鹿野郎は、除去してやるしかないか?」


私は一気に不満をぶつけた。人間でも霊でも一番嫌いなタイプだったからだ。

「俺の事を?こいつは情を掛けてくれていたのか?まだ忘れた訳では無かったのか?」
「当たり前だ・・・その証拠がこの大切に持っていた結婚指輪だろ!」
私はそう言って右手の中の指輪を差し出した。

その時 突然力抜けて、ソファーに座り込む高坂さん・・・

そしてその横に現れた半透明な元ダン。
                   続く

Posted by kiyoman 11:26:52Comments(0)TrackBack(0)

死者が残した結婚指輪 14

2008-10-07

「俺はこいつを連れて行く・・・邪魔はするな。こいつも俺を愛しているはずだから・・・また一緒に住みたい。だから・・・・」

「あんたは何も知らない・・・だらしないあんたには、心底参っていたんだぞ。それなのに・・・離婚もしているのに彼女の事をストーカーのように見ていて・・・何が死のメッセージだ。自己満足のナルシスト野郎が。」

「その私の言葉でさらに急激な室温低下が起きてきた・・・そして吹き付けるような憎悪の気。私はそれでも構わずに続けた。

「あんたは何か彼女の為に努力したか?改善しようとして動いたか?何もしないで能書きばかりたれていたんだろう?聞かなくても分る・・・
何もかも人のせい、世間のせい、周りの人間のせいにする。何かをする前にまず失敗した時の事、ダメだった時の言い訳を考える・・・そんな奴を世間は認めやしない!それは仏になっても霊になっても同じだ!! 教えておいてやる・・・もし彼女を連れて行こうとしても、彼女は成仏出来たとしても、あんたは成仏できない・・・結局独りぼっちだ・・・今度は母親を連れて行くか?いや・・・むしろお母さんを連れていけばいいだろう!そしてその孤独を味わえばいい・・・・それだけは承知しておけ」

「あの世で一緒になれないのか・・・・?」
ピタッと吹き付ける気が消えた。
「ああ・・・間違いない。あんたにも見えるだろう?俺の能力が?」

「ああ・・・話しかけて返事が返って来たのはあんただけだ・・・俺の声を聞けるのも・・・」
じっと私を見つめながらボソボソと呟いた。そしてその眼が泳ぎ始めた。
                    続く

Posted by kiyoman 12:14:01Comments(0)TrackBack(0)

「死者が残した結婚指輪 13

2008-10-05

51770.jpg

見た目は高坂さんのまま・・・でもその声とその目付は別人・・・
その迫力に、私は思わず無意識に後ずさっていた。
しかし所詮カラオケBOXスペースでは、すぐに壁にぶつかってしまった。

「高坂さん 私が分るか?!」
「お前は誰だ・・・あの時に俺が見た男じゃないな・・・他にもこいつには男がいたのか?」
またあのこもった様な、脳に直接語りかけてくるような声だ。

高坂さんの顔をした別人格がそう聞いてきた。間違いなく元ダンだ。

「貴方は高坂さんの元のご主人か?」
ゆっくりな行進が止まった。
「俺の事を知っているのか?俺はお前を知らない・・・ぞ」
曖昧に上げた手の人差し指がゆっくり伸ばされ、私を指さしてそう言った。
そして少し首を傾げた動作をした。
「この指輪・・・見覚えがあるだろう?あんたの左手にはこの指輪の片割れがあるか?」
そう言って指輪を乗せた手のひらを開き、私は唐突にそう聞いた。少し乱暴な賭けに出たのだ。
元ダンはその指輪に目をやり、自分の左薬指を見た。
その目は大きく見開かれていた!

「な・・・い・・・俺の指輪・・が・ない・・・」
不安定な思考が、自分の肉体の消失をまだうまく理解していず、今の謎かけにも思考が追い付かずに、揺れている。

「あんたの指輪は、お骨と共に墓の下にある。この指輪はあんたが元の奥さんに渡させたものだ。それが今は私の手の中にある。」
元ダンは自分の顔を触って確かめている・・・自分が奥さんの体に入り込んでしまった事に今気がついたようだ。
                     続く

Posted by kiyoman 00:38:50Comments(0)TrackBack(0)

死者が残した結婚指輪 12

2008-10-04

私までシンクロし始めるなんて・・・あり得ない。さすがに焦りが湧いた。

「高坂さん、この指輪の事お母さんは何と言っていた?」
「はい、元ダンはギュッとコブシを強く握りしめていたので、指を開くときに枯れ枝を折るように開いたそうです。ポキッ・・・ポキッ・・・て」

「・・・・・・・・・・・」
「あれ?ポキッ・・・だったかな?ボキッ・・・だったかな。あれ・・・急に涙が溢れて来ちゃった・・・・とっても痛かったよ・・・でもこれからまたお前と一緒に居られるから・・・どうでもいい事だよな・・・また昔のように俺の所に戻って来てくれるよな?」

途中から高坂さんの声が、男の声になってきた。テープの再生スピードを変えたような、こもった男の声に・・・

まずい!完全に憑依変異してしまったようだ。映画のエクソシストのような・・・それが眼前で起きている。私でさえ思わず立ち上がり、視界から外れようとしたくらいの恐怖だった。

この仕事を随分続けてきたが、これほど見事な憑依変異を見るのは初めてだった。

その時だった・・・高坂さんの顔が、眼が私を捉えた。
「お前か?おれからこいつを引き離したのは・・・・」
そう言って高坂さんもソファーを立ち上がった。
まじかよ!本当に私はそう呟いていた・・・
                  続く

Posted by kiyoman 00:23:28Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
ピーマン・茗荷以外なら何でも好きです。
お酒はあまり飲めません。強くないです。
善哉が大好きです。

あっ!おまんじゅうと羊羹が苦手です。

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