お寺の裏のお墓の中に新しくお地蔵さんを刻んだお墓がたった。
その横で風車がまわっている
『こんなとこに‥すまんかったなぁ‥』
総代さんがポツリと言った‥
古い文箱から出てきた一通の手紙
それはお寺のお内陣の改修のこと
その中に珊瑚のような真っ白なお骨が入っていた。
昭和18年
茶色に劣化した封筒にその子の母と思われる字で住所と名前が書いてあった
でも字が薄く滲んでよく読めなくなっていた。
『子供の骨だね‥』
ここにいたんだね‥ごめんね‥
男の子がにっこり微笑んだ
おかっぱ頭の女の子がやってきた
戦後のどさくさのなかにまみれた小さな遺骨は
宝石のように真っ白だった
日をおいて檀家さんがこの子の為に
『お地蔵さん』のお墓を作って下さった
少しでも安らかに眠れるようにと‥
事情を知らないS君がナイスタイミングでやってきた
初月給のプレゼントをと‥
遠慮なしに『風車』を寄付してもらった
そしてその次の日
『夜中、人の周りをバタバタと走り回る気配を感じて‥耳をツンツンと誰かが突っつくんで目を開けたら、おかっぱの女の子が嬉しそうに笑ってた‥あの風車はあの子達へのプレゼントだったんだね‥』
想いは届きます‥
風車に想いを寄せて