熟年離婚


熟年離婚して1、2ヶ月だという女性が相談にきた。
結婚期間は25年。財産分与として得たお金は実質300万円。
弁護士費用等を引いて残ったお金である。

経済的に自立できないために、婚活しているという。
テレビでは熟年離婚が、ばら色みたいに言っているが、それは住宅ローン等の借金も無く、子供の教育も終わり、数千万以上の財産を保有する階層の人達の話である。
しかし再婚できたとしても、人生最後の時間を幸せに生きられる保障は無い。
また、悲惨なのは残される子供である。こんな場合特にひどい。
彼女の両親も離婚していて、遺産は期待できない。という。
没後彼女の両親はそれぞれの実家の墓に入れるかもしれない。
だが、熟年離婚した彼女が入れる墓はない。
残された子供は母親の墓を考え、父親の墓も用意しなければならない。
母が鹿児島で父が北海道ならどうする。
私は目に見えない世界の全ては知らないが存在するのは知っている。
先祖もまともに祭れない時代がすぐ目の前にある。
自称離婚カウンセラーという人達は、自身が離婚の際に苦労した経験をお金に変えようとしているだけの人が多いように感じる。
離婚を勧める際には、お墓をどうするか?仏壇は・・・とよく考慮するよう指導して欲しい。
離婚を否定するわけではないが、熟年離婚はよく考えてから実行して欲しい。
見えない世界のことは言いたくないが、先祖の応援が無くなると子孫の繁栄は期待できない。