オラが幼稚園年長さんの頃の事でした。
オラは、都内にある、とぉ～っても古い古～い歴史のある会堂付きのプロテスタント系幼稚園に通っていました。
ある日、お昼ご飯の前にトイレに行きたくなったオラは、
『先生、オシッコ行っていいですか？』
と、担任の幼稚園教諭に云いました。
『食事の前にトイレなんか行ってはいけません！』
当該幼稚園教諭は、頑なにトイレに行かせてはくれず・・
仕方なく食事をしながら・・
我慢できなくなって、オラは椅子の下に水溜りを作ってしまいました
びっくりした女教諭は、オラの家に電話をしました。
『○○（←ワシの本名
）ちゃんが、食事中におもらしをしたので、着替えを持って来てください』
母は着替えを持って飛んで来て・・
オラは職員室で下着を着替えました。
クラスの皆が、それを職員室の窓から覗いていました。
（窓から皆に覗かれている光景は、今でも鮮明に覚えています）
オラの行為の連鎖反応で
級友達が次々と、トイレに行きたい旨を女教諭に訴えました。
『いいよ、いいよ。行っておいで♥』
女教諭は快く皆をトイレに行かせました。
しくじった子供は、勿論いませんでした。
勿論・・女教諭は、オラの母には真相を詳しく話してくれていませんでした。
以来、母は、オラに向かって
『アンタは、年長さんになってもオモラシしとった子やからねぇ・・』
と・・
誰の前でも云うようになりました。
ハタチになり、結婚し・・
何十回目かの"その話"が出た際、オラは思い切って涙ながらに母に事の真相（トイレに行きたい旨を訴えたのに行かせて貰えなかったこと、その後の対応等）を話しました。
本当は、其処の幼稚園に行くのが嫌だった事も。
『安価やったし、キリスト教だから安心やと思っていた』
母は吃驚した様に答え・・
そしてその後、母は、その話をする事は無くなりました。
子供って・・さぁ、
巧く説明が出来ないんだよね。
でも・・ず～っと・・
・・残ってるんだわさ。
例えば、そう云うのんが・・
いわゆる"インナーチャイルド"って云われとるヤツの正体なんやと思うねん。
別の経験で・・誰でも同じように"喋れなかったコト"があると思うねん。
でもさ・・
どんなカウンセリングを受けたって、ヒーリングを受けたって、
その記憶が消える事は無いワケさ。
その記憶を"造り替える"としたら・・
それは"洗脳"でしかないし・・ねぇ。
でもさ、そう云った"記憶"＝"経験・体験"があるから、
オラは他者の話を聞こうとするコトも、共感するコトも出来るワケで・・
今では、決して"無駄"な"葬り去りたい"モンでは無くなっとるんさ。
・・理解るかな？
だけん、オラは・・
インナーチャイルドや過去の記憶・悲しかったコトを消してしまうと謳っとるセラピーには反対さ☆
そう云うコト、全～部ひっくるめて、今の自分がおるんやし。
そんな自分だからこそ、みんなに訴えるコトが出来とるんやし。
・・今の自分を愛せとるか？
って訊かれたら・・決して即答ＹＥＳは出来んけどさ
それでええんやないんかなぁ・・って。
(´･ω･｀)
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