ようやくこの話もまとめに入れそうです(笑)
ご祈祷の最後に神主様から、ご祈祷を願い出た人たちに
お守りやお札が入った袋を手渡されます。
神主様が一人一人名前を呼んでいる最中も、件の子供は
絶叫しているように泣き叫んでいます。
場内の人たちもけっこううんざりといった雰囲気ですが
もうご祈祷も終わったので過ぎたことです。
子供に憑依したラミアはまたもや挑発的に言葉を投げてきます。
「見ろ、結局人間は自分勝手で救われない生き物だ」
「この夫婦だって普通に自分の幸せを願っているだけだ」
「しかし、神はまったく助けようとしないじゃないか」
こうなってくると、黙ってられないのですが
しかし、実際ラミアにはこれ以上の危害は加えられないのです。
この神々が集う場所で、もっとも安全な隠れ家を見つけただけで、
実際ご祈祷自体を止められたわけでもなく、
神々を激怒させられたわけでもありません。
悪魔は挑発することに関しては、明らかに人間よりも上手ですが
(その人の一番弱いポイントを突くのは非常に正確です)
これは減らず口でしかないので、答えたりしません。
すべての人たちがお札が入っている袋を受け取り、
外に出ると、その子供からはさっさとラミアは抜け出したようで
ぐったりと母親の胸で寝ています。
たぶん本人は何が起こったのか覚えてないでしょう。
「こういうところではいい子にしてなさいって言ってるでしょ!」
周りの視線を気にしてか、母親がその子供を叱りだします。
その間も父親は我関せずの風でした。
ちょっとその子供も不憫ですが、しかし原因はその家族にあります。
本人がそこを自覚しなければ、またこういうことが起きるでしょう。
ましてや小さい分身とはいえ悪魔の憑依です。
かならずマーキングを残していきます。
(犬が電柱のおしっこするあれですね)
前回も触れましたが、本来こういった場所では
結界を破って悪魔が侵入してくることなどあり得ないはずなんです。
自分の気がかりは、とにかくこの部分に尽きました。
悪魔の憑依というのは、実はそれほど珍しいわけではありません。
世界各地に悪魔祓いの歴史があるように、
人心の乱れに乗じて、悪魔はこちらの世界にやってきます。
その時、必ずこちらで動ける肉体を探そうとします。
それがなければ、結局幽体ですから、大したことは出来ません。
その時に、対象に選ぶ人間は総じて波動が低いわけです。
怒っていたり、落ち込んでいたり、ネガティヴな要素を心に満載しています。
それはすなわち、愛と反対のベクトルですから
子供が憑依されるというのは、実際よほどのことなんです。
小さい子は本来は魂の姿に近い状態なはずですから。
まさに天使と称されるのは、ここなんですね。
一生懸命に働いているが、未来の見えない旦那。
子供を次々産んで、子育てで疲れ切った母親。
それをなんとかしようと元旦からご祈祷を願い出たわけで、
こういった状況は実際、日本の家庭ではごくごく普通と思われます。
そこで思い出したのは、参拝に来た長蛇の列に並んだ人々です。
そのかなり澱んだ波動はまさに「亡者」そのもの。
生きていても、ちっとも生きているのは楽しくないのでしょう。
そういった波動の持ち主が大挙してやってきたがゆえに、
神社の結界に弱い部分が出来てしまったのでしょう。
とはいえ、それを神々は咎めたりはしません。
いつでも人間を受け入れてくれますし、逆に大いに憐れんでくれます。
それでも懸命に自分の人生に向き合える様に導こうとしてくれます。
しかし、人間に起こっているすべての現象は
人間がしでかして、人間がつけを払うべき出来事です。
不況も経済摩擦も戦争も神の仕業ではなく、人間がしたことです。
(つまり運命でもなんでもない、単なる失敗ということです)
波動が悪いまま、神頼みで参拝しても
神は見守り、憐れむことはあっても、救おうとはしません。
「その前に自分自身でやるべきことがあるでしょう」
というのが、神の言い分です。
人間が自分自身の成長と魂の研磨を忘れれば、神は黙るだけです。
不況や会社のせいのして、ただひたすらに
「幸せにしてください」
とお願いしても、神からすれば
「今そこにある幸せがわからない欲深い人間に何をすれば?」
とスルーしていまいます。
ラミアはこれを指して
「神は救おうともしないだろう?」
と人間に問いかけるわけです。
もっと欲しいもっと欲しいというばかりの人間が、
悪魔に利用されるのはこれが理由です。
とにもかくにも、これが現在の日本の人々の状態なのだ、と思い
今年の大変さを痛感していたところに
父であるシヴァ神がメッセージを投げてきました。
「今のようなラミアの分身は数十体来たようだ」
「全世界に散ったが、日本にも数体いる」
正直、ドッとため息が出ました。
さっきのは子供にとりついたから良かったものの、
普通の大人ならば、鬱積した怒りや悲しみの量が違います。
まず間違いなく殺人鬼の出来上がりです。
今年は猟奇殺人が増える、とツイッターに書いたのはこれです。
「これは想像以上に今年は大変な一年になりそうだ」
と思って帰路につきました。
数日後にはトップニュースで扱われた事件がいくつか。
まずはアメリカで民主党の議員が銃撃を受け危篤。
東京の目黒では老夫婦が宅配業者に扮した男に襲われ、夫は死亡。
(実際には他にもたくさんあります)
こんな年明けで、大丈夫なんだろうか?
自分にどこまで出来るんだろうか?
正直、ラミアが憑依出来そうな人間は数限りなくいる状況と言えます。
とちょっと現代の市井の人々に悲観しそうになっていた時です。
まさかの思わぬ形で人間の抵抗を目の当たりにします。
その話はまた次に書きます。