千の風になって
縁あって、3年ほど前に「千の風になって」(ポニーキャニオン)のCD制作(ディレクション)に携わった。
スタジオ業務から足を洗い、今はすっかり占い師になっているオバサンをスタジオに呼び戻してくれた新井満さんに熱烈感謝しながら、同窓会ノリで楽しくスタジオワークをさせて貰った。
読み人知らずの英詩に、芥川賞作家である新井さんが、日本語詩と曲を付けて、自ら歌った作品。
私のお墓の前で泣かないで下さい
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています・・・
(日本語詩:新井満・講談社刊)
と始るこの作品は、死と再生を歌ったもの。
仕事をしていて、全く違和感が無く感情移入が出来たのは、
私の占いも、宇宙(自然)の気の循環を基本にしているからだった。
同じなんだわね・・・と思いながら、お手つだい出来た仕事がこの作品だった事に、
この仕事と今の仕事の、不思議な縁を感じたのだった。
シングル・ジャケットのぬけるような青は、五行で云う守りの色。
残してきた愛する者を、風になって見守る魂の色だ。
前代未聞、葬式のためのCDアルバムの鮮やかな赤は、再生と伝達の色。
肉体は滅びても、魂は生まれ変わっていく誕生の色、未来の色。
そして、それを歌唱と朗読で伝える新井 満さんのメッセージの色。
数年たっても色あせず、それが静かに歌い継がれ、遂に去年、新井さんの歌ではなかった(テノール歌手の秋川さん)が、紅白でも歌われた。
物事には原因があって結果があり、またそこから始まりがある・・・
「千の風になって」もそうやって、心から心へと繋がって行くんだな・・と、久々にはしゃいだ年末を過ごし、また占いに勤しむ、毎日です。