恋愛に限らず… 家族や友達に対して…
「与えたことへの報いを求めてはいけない」とか、
「見返りを望んではならない」とか…
なぜ?報いや見返りを求めたり望んだりしない方が良いのか?
今更説明をするまでもなく、理解されている方が多いと思います。
「これをあげるから、こうして欲しい…」とか、
「これをしたのに、どうして感謝してくれないのか?…」とか、
「これをしたのだから、こうしてくれて当たり前…」とか…
あれこれ報いや見返りを求めたり望んだりすると…
相手と衝突してしまったり、反目し合ったり、
時には「裏切られた!」みたいに感じて、
悲しい想いをしたり、怒りさえ覚えてしまうこともあります。
『老子』の有名な言葉の中にも…
「与うるは善く仁、言は善く信」という名言があり、
「人にものを与える際は仁愛の心を持ち報いを求めてはならない」
「言ったことは必ず実行して信(まこと)を尽くさなければならない」
という教え(思想)があります。
でも… だけど… 実際は… 頭で理解できていても、
その教え(思想)を、常に実践することは、意外と困難なことです。
普段、何気なく暮らしている生活のほとんどが、
なんらかの代償を払う貨幣経済の中にあり、
商売で利益を得たり、労働で報酬を得て、成り立っています。
そんな日常から…
「施しやサービスを受ければ代価を支払うもの」として、
概念が定着し、いつの間にか、仕事やビジネスでの関係と、
それ以外の関係の境目を見失いがちなのかも知れません。
相手を思いやり、慕い、慈しみ、見返りを求めない(無償)…
それが 『愛』 という言葉の定義だと思いますが、
最愛の人に対してでさえ、与え続けることは難しく、
無意識のうちに… 報いを求め、見返りを望んでしまいがちです。
恋愛や対人関係などで…
「ままならない関係」や「もどかしい想い」を嘆く前に、
もう一度、頭で理解できているはずの教え(思想)について、
自問自答してみてはいかがでしょうか?