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天意と一体となるとき―天かける雷光― 

2007-05-22

雷神は、もっとも信頼の置けるパートナー、風と共に活躍を続けました。

風は世界中の情報を集め、雷神に伝えます。
だから雷神のステージは飛躍的に広がり、世界の表裏を問わず、隅々までその名を轟かせました。

東に邪神現れれば即座に討ち取りに参上し、西に干ばつに苦しむ者あれば恵みの雨を呼びました。

実力を日々蓄えながら、堂々とした迫力に満ち溢れる雷神ですが、もう以前のように独裁的ではありません。

自分のことだけを考えて小さな我欲に縛られることの浅はかさを十分に悟り、天を目指す大儀を果たすには、この世界のためにこそ力を使うべきことにはっきりと目覚めたからです。
その心には、一点の曇りもなく、正しい道を貫こうとする意志があるのみです。

なんの虚偽、誇張もなく、素のままに天意を表し世直しに精を出す雷神は、多くの伝説をつくり、偉業を成し遂げました。

まさに不動のヒーローの座を獲得したのです。

それは風と共にある限り不滅でした。

日が昇ろうと沈もうと、そこが海であろうと山であろうと関係ありません。

他の者のために働こうとすればするほどに、その力は伸び輝き、自在に操ることができるのです。

そして、ある日、精進して磨かれた心に一筋の光のような声が注がれました。

「わが息子よ、よくぞわが心を理解した…。そろそろ次代を任せるときがきたようだ。
父を助け、父を乗り越える勇気と意気込みがあるならば、今こそその力を見せてみよ。」

それは、あの宇宙に誕生し命を受けて以来、目指しに目指してきた天の意思でした。

いよいよこの時がきたか、と、雷神は感慨深げに目を閉じ、心の隅々、体の隅々まで天と一体となるべく、無になるのでした。

傍らの風もすでにその心を受け止め、共に無のエネルギーを蓄えています。

そして、天の気地の気、すべての万象の気を集めて、ついに雷神は天をも越える存在へと昇りつめていったのです。



「彼方響き渡る雷鳴」は、めでたく結婚へとこぎついたというところでしたが、ここでは熟年夫婦がその生涯を全うする場面というのが当てはまるのでしょう。

「お前100まで、わしゃ99まで。共に白髪の生えるまで」

苦労を共にし、人生の本当の目的に目覚めた二人は、すでに無の境地にあります。

ここには、余分な我欲はありません。

真に大切なもの、真に求めるものに忠実に、その存在すべてを捧げ、100%の力を注ぐことで、昇華する喜びに満ち溢れるのです。

人間、年をとると我ままになるといいます。
それは、これまで着飾ってきたものが一枚一枚剥がれ落ちていくからでしょう。

自分を良く見せようとか、世間体を保ったり自制心で自分を押さえつけていた部分が年をとると共に弱ってくるんですね。

すると、我慢してきた分、頑固で我ままになったりして、扱いずらい老人になっちゃったりする。

でも、それは、今まで出せなかった自分が出てきているだけ。

言い方を変えれば、今まで溜まりに溜まった不満が一挙に出てしまうのでしょうね。

このエネルギーをうまく昇華できる方向へ向けていければ、とてもよい老後になるのですが、いつまでも不満をそのまま撒き散らしているだけでは、本当の満足には到底つながらないんですよね。

自分の我というのは、お顔によーく表れます。

とくにお年を召すほどにわかりやすくなりますね。

いつもニコニコ、晴れやかでいいお顔の方というのは、お仕事や第一線を離れても、人生の目的を悟ってライフワークが充実していらっしゃる方が多いものです。

一方で、年をとっても相変わらず欲に絡んだ悩みが多く、目的をつかめずにいる方は、なんとも苦しそうな表情を多く見せますね。

今、団塊の世代と呼ばれる方々が一斉に定年を迎え、さまざまな社会現象を呼んでいます。

平均寿命の延びた今般、まだまだ元気なシニアパワーに、若い人もタジタジです。

お金に困っているわけではないけれど、若い人に混じってパートに出る方や、地域のボランティアで張り切って活躍されている方など、生き生きとその命を昇華しています。

若いうちには、多くの欲に振り回され、利益優先になりがちですが、年をとってその席を譲る段となったならば、次世代や世の中のために働くことこそが天命というものではないかと思うのです。

それこそが、真の我であり、小さな我欲と一線を画するのでしょう。

無償で働く、無となった自分を惜しみなく投げ出すことこそが、大いなる我、大きなわがままなのであろうと思います。

天意とは、大きな我まま。

それに沿って生きることができるとき、人は本当に幸せを噛み締めることができるのでしょう。

守護華神が雷神の人に湖天神が巡るとき、このような感動的な満足感に満たされることが多くなるでしょう。


高く高く果てしなく、天を貫き昇り続ける雷神は、研ぎ澄まされた一筋の光となりました。

それは高貴で純粋、しかも強靭で、細く鋭いエネルギーです。

もはや、風の助けも必要とせず、天と肩を並べる万能神となったのです。

しかし、だからといって神の道に終わりはありません。

さらなる昇華を経て、いよいよ天そのものと成り得たとき、また新たな次世代の物語がそこから始まるのです。



……雷神の章はここでおしまいです。

3月から語らせていただいてきましたが、雷神の章で一度区切ることにします。
まだまだ、華神の物語は続きますが、時期を見てボツボツとやっていこうと思っています。

このコメントを書き進めるとともに、華神物語の中に予想だにもしなかった意味や発見を、私自身が数多く見出しました。

はじめはもうちょっと軽いノリでやっていこうと思いましたが、それでは済まない力を感じてしまいました。

そして、このコメントを続けるのは、私自身が夢中になり、没頭してしまうことが多くなるために、合間や片手間にはできないことがわかったのです。

なので、スケジュールに余裕のあるときに腰をすえて書き上げていくことにしました。

どうか、ご了承のほどお願いします。

次回は未定ですが、今度は曜日を決めずにUPしていくと思います。

今度は風神がやってきます。

お約束できませんが、おそらく夏の終わりか、秋口にはと考えています…。

ではでは、それまでお達者で!

ここまで読んでくださった方々には、全身全霊を持ってカンシャです。

ありがとうございました!!!!!

Posted by sansarl 17:25:19 │Comments(2)TrackBack(0)

Posted by サンサ―ル at 2007-05-25 15:32:27

こちらこそ、ご覧くださってありがとうございました。
がんばって時間を作って、またブログにアップしていきたいと思っています。
末永く、よろしくお願いします!

Posted by はな at 2007-05-25 00:52:26

とっても楽しい そしてためになるブログをありがとうございました。私もこれからいろいろ勉強していきたいなと思いました。
先生ありがとうございました。また次の物語をいつか読める日を楽しみにしています。

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