【偽善者】から【為善者】へ

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漢字のほとんどが中国から伝わったものだが、日本で使われていない言葉もたくさんある。

"偽善者"という言葉はよく使うが、"為善者"という言葉は日本語としてはほとんど使う人はいない。

孔子南適楚、厄於陳蔡之間、七日不火食、藜羹不糝、弟子皆有飢色。子路進而問之曰:「由聞之:為善者天報之以福、為不善者天報之以禍。......」

上記の文を見ても分かるように、孔子が"為善者"という言葉を使っていた。

すなわち、善を行う者は天が福をもって報い、悪を行う者には禍をもって返すということだ。ただ注意しなければならないのは、見返りを求めて善を行ってはならない、ということである。

偽善者は、本心からではなく上部だけ善を行う人で、この世にはたくさんいる。見返りを求めた時点で、為善者ではなく偽善者である。"不善者"よりはましかもしれないが......

ところで善とは何か?
孔子の説く"善"は曖昧であるため、いくら論語を学んでも、現代を生きる人間には限界があるだろう。