遡ること今から2年前、亡夫の3回忌法要を終えた直後から、亡夫の霊が部屋に留まるようになった。
こんな相談が初老のご婦人からあった。
気になって巫女さんに視てもらったら、その霊は奥さんの健康を心配していると言ったそうだ。
病院で検査したら、大した事はなかったが、少し悪いところが発見された。
ところが、どうも腑に落ちないところがあり、私のところへ訪ねて来られた。
「夫が吸っていた煙草の臭いがするので、部屋にいると分かります。…私はその臭いで頭が痛くなって…手を合せて夫に言っているのですが…あの世に行かないようで…」
「巫女さんは霊の言っている事が全て分かる訳ではありません。悪く言わせて貰えば、夫が『妻の体のことを心配している』と言えば、誰でも信じるでしょう?ある意味、適当に言っても問題がない発言ですよ。もちろん、本当に霊と交流できる人もいますが、いい加減な人も多いものです」
まあ、こんな会話をした。つまり、巫女に視てもらったが、亡夫は奥さんの健康のこと以外は何も話さなかった。だのに、何故部屋に留まっているのか?何か健康のこと以外に伝えたい事があるからではないか?という相談だった。
「御主人は、生前温かい家庭を築けなかった事が一番無念なのです」と、私が話すと、御主人とお婿さんとの間にお金のトラブルがあった事を話された。その事を悩んでいるころ、突然心筋梗塞で倒れてしまい、還らぬ人となってしまったのだ。
巫女を疑うわけではないが、本当に霊と話をしたのであろうか?
家族が健康であること以上に、心情を一つにして温かい家庭を築いてほしいというメッセージを何故伝え聞くことができなかったのだろうか?
愛に満ちた家庭を築けない限り、決して高い霊界へ行くことはない。健康で長生きすることと行く霊界のレベルとは全く関係がない。