英医学誌『Brain(脳), Behaviour(行動),Immunity(免疫)』に、面白い研究結果が発表された。
それは、「怒りを抑制出来ない人は怪我の回復が遅い」ということだ。
今までも、短気な振る舞いと冠状動脈性心臓病、高血圧、発作と関連づける研究はあったが、怒りによる回復過程への影響を直接測定したのは今回が初めてらしい。
その研究を行ったのはアメリカ・オハイオ大学の心理学者・Jean-Philippe Gouin氏が率いる研究チーム。
98人の被験者の上腕に軽いやけどを負わせ、その後8日間にわたり、皮膚の回復状況を観察した。被験者はあらかじめ、怒りやすさの程度を判定するための心理テストを受けた。被験者からは、特定の薬剤の摂取者、喫煙者、過剰なカフェイン摂取者のほか、極度に太っているまたは痩せている人は除かれた。
結果は驚くほど明白だった。やけどの回復に4日以上かかる人の数は、怒りを抑制できない人ができる人の4倍に上ったという。さらに、怒りにも差異があり、定期的に敵意を表わす「発散型」に分類される人や、怒りを隠す「抑圧型」に属する人は、すべての指標で怒りのレベルが低かった人と同じ速さで回復した。一方、怒りを抑えようとしてもできない人だけが回復に時間がかかることが分かったという。
Gouin氏は「怒りを表わすことを抑制できる能力とけがの回復には医学的関連性がある」と結論付け、怒りをコントロールする心理療法により、手術や怪我からの回復を速めることができるかもしれないとしている。
私もいろいろな人々を占って来て、最近痛感していることは、「血気や怒気といった邪心から生じる感情は運命を狂わせる元凶である」ということだ。
カーッとなってしまって暴力を振るったとか、殺傷してしまったとか、よく聞く話である。
歴史上の聖人と呼ばれるイエス・キリスト、釈迦や孔子等が我々凡人と違うところは、「自己を治める事が出来た点である」と言っても過言ではない。
沖縄の米兵の強姦事件があった。実に痛々しい。懺悔して心を入れ替えるまで厳しく罰するべきであろう。これも、自己の不義なる感情を抑制出来なかった結果である。
ついでに言わせてもらうが、米兵が暴行を働いたからと言って「米軍基地反対!」というのは馬鹿げている。米軍が悪いのではなく、一米兵が悪いのである。
運命を左右し、人生を左右してしまいかねない「自己中心の感情や欲望」。いかに抑制するか…お互い真剣に考えてみようではないか?