「ドン」
鈍い音がした。
今日は旦那様の公休日。
夕食を待ち切れない様なので外に出た。「のどくろの一夜干し」「カマ焼き」「カルパッチョ」「あなご丼」などを食した後、車線の反対側の車まで向かおうとしたときのことである。
「うわわっわわわ〜」
動揺して飛び上がってしまった。飛び上がったあとは地団駄を踏みつつ、瞬時に交差点を斜めに突っ切って私は走っていった。
「人身事故」
人が跳ねられる瞬間をみてしまったのである。跳ねた車の男の子が、降りてくる前に私は歩行者であり被害者のおじいさんの側にしゃがみこんでいた。
「救急車よんだほうがいいですかね?」
加害者の問いに
「とにかく早く・・・携帯ある?」
後頭部からの出血、アナフィラキシーショック?
による血圧低下、貧血がみられる。目からは、血の色の涙がにじんでる。
旦那様は歩道で待機。。。
「?。。?。。?。。ちょっと?そんなところにいないで、脈とるとかできないん?どうしたらいいんよ。動かさないほうがいいの?」
6車線の真ん中から、歩道へ問いかける。
むかむかムカ〜。。。。一般人なら許そう。旦那様は病院に勤務している人、医療人である。
なんで?なん?なんでそんなになんにもしないん?と腹綿が煮えたぎる。
「ちょっと〜〜〜〜???交通整理くらいしなさいよ(怒)。」
信号が変わっていた。車線の真ん中に「被害者、加害者、私、近くのお店の方」が座り込んで、寝転んでいるのだ。バンバン車が走りさる。
「それくらいしなさいーーーー(怒)できるでしょ?いっかげんしにしろーーー。お前〜〜(怒)。」
その大きな声が意識を戻すきっかけになったのか、小さな声が聞こえた。
「わし、頭、うったんかな?」
おじいさんの意識が少しもどったよう。
「うん。あのね。車にあたったんだよ。でも大丈夫だから。救急車も手配したしね。血も沢山はでてないから。」
「そうか。あんた、誰ね?」
「う〜〜〜〜ん。それは今、いいとして、おじいちゃん家族ある?家は近く?おうちの電話番号、言える?教えて?。」
まだ歩道で傍観者もどきの旦那様に
「ちょっと、おいこら〜。こら〜〜〜。番号控えて。ダイヤル廻して。○○○―○○○○ Kさんの家。この人の家族に状況を説明して!!!」
車は脇をビュンビュン通り過ぎていく。ギャラリーの2人が交通整理を買って出てくれた。
「一番、らくな姿勢でいようか?ね?もうすぐやよ。頭は打ってるけどたいしたことないからね。すぐに良くなるよ。気分わるくない?」
背中を足で支えながら腕と胸をさすり救急車が来るのを待った。
即座に救急車、警察とが到着し、事情聴取を済ませ、私の役目はおわったのである。
これが今日の19 時あたり。
なんだか疲れちゃった。
おじいさんの無事を祈り遠隔ヒーリングでもおくろう。。。。
。。。なんか侘びしい。あ奴、医療人だよね?
私、素人だよね?
なんかおかしい。。。
なんか虚しい。。。。
今夜はビール、1缶あけていいですか?
今夜は鑑定、お休みしていいですか?